えいぶるこむ1 SP301-RA


さて、今回の被験者は、「あの」ABLECOMの300W電源、SP301-RAでございます。
世間の噂では、ETASiSのOEMだということなのですが、やはり期待出来るのでしょうか。

ラベル
 ラベル部分の画像でございます。

 何故かこの電源は、「フタ」の方
 では無く、本体底?にラベルが
 ございます。

 +3.3Vは17A、+5Vは28A、合計で
 140Wとございます。

 傾いでいるように見えますが、
 実際に傾いでます。(笑)


電源後部1 電源後部2

電源後部でございます。 何と申しましても、こちらは特徴的ですねぇ。
警告シールによる封印もそうですが、やはりLEDとリセットスイッチですね。

全体像
 こちらが、電源の全体像でございます。
 如何してもケースが反射してしまいますので、
 少々ピンボケです。(汗)

 ATX電源コネクタのケーブル長は、47cm程です。
 Auxiliary Power Connector もございます。
 Peripheral Power Connector は6個で、
 Floppy Drive Power Connector は2個
 となっております。


変なコネクタ
 変ったものといえば、このようなものもございます。

 ご覧のように、ALARM LEDとございますので、
 ケース・フロントのLEDにでも繋ぐのでしょうか。
 電源の後部のLEDでは、少々見辛いですからねぇ。



さて、それではそろそろ、「腑分け」開始と致しましょう。

開腹
 う〜ん? 吸気と排気とでFANが2つ付いている
 のは変っておりますが、パッと見た感じでは、
 基板自体は一般的な作りのもののようですね。


サーミスタ?
 電源内部を一当たり見回してみたところで、
 一番気になるものは、こちらでしょうかね。
 ヒートシンクにビス止めされております。

 余り見たことの無い形状をしておりますが、
 やはりサーミスタなのでしょうか?

 ABLECOMのサイトの記述によりますと、
 「solid state temperature sensor」と
 ございますが。


小基板
 こちらは、同じくシンクにビス止めされている
 小さな基板を、下から見た画像でございます。

 基板の左に「FAN CONTROL」とございます。
 ブザーが載っておりますが、警告時にはコイツ
 が鳴るのですね。


1次側
 ケミコンは、日本ケミコン製の200V・680μF、
 85℃品でございます。
 お隣のブリッジには、RS605とございますので、
 600V・6Aのものですね。

 300W電源と致しましては、どちらも一般的な
 ものですね。


基板中央部
 右手のヒートシンクには、やはりお馴染みの、
 富士電機の2SC2625が2つ並んでおります。

 左手のDiodeには、CTB34Mとございます。

 「おや、1次側には何処にも過電流検出用の
 カレント・トランスがおらんぞぃ。


 うん、何だぁ? 空耳かぁ?(笑)


中央部反対側
 あぁ、ヒューズが直付けですねぇ。(泣)
 300Wとしてはお高い電源なのに、何てことだ。

 中央のフォトカプラは、Lite-on Electronics
 のもののようです。

 左手のシンクには、おぉ、TOP222Yですか。
 Power Integrationsのものですね。


2次側
 左の16pinのものは、Texas Instruments
 TL494CNでございます。
 右の14pinものには、LA6339とございますが、
 SANYOなのでしょうか?

 こちらも、ごく普通でございます。


出力部
 こちらはコネクタへの出力部でございますが、
 まずまず、キレイに処理してございます。

 左に見えますコネクタには、リアの排気FANが
 接続されます。


吸気FAN 排気FAN

吸気FANは、SUNONのKD1208PTS2で、排気FANは、NidecのD08T-12PGでございます。
う〜ん、この組合せで一体どのような音が致しますのやら。

裏画像
 こちらが、「裏画像」でございます。

 特に変ったところはございませんようですね。


これは?
 さて、基板上にはこのようにございますが、
 「99/04/13」というのは日付のようですが、
 「ANGLE」って一体何でしょうか?

 しかし、何処にもETASiSとはございません
 ようですね。
 本当にETASiSなのかぁ?(笑)


さて、それでは電源後部のあの「封印」を解いて、テスタを当ててみると致しましょうか。
それぃ、「ポチッとな!」......!?  はっ、反応が無い!?  げえぇ...っ!?
いかん、ひょっとして何か手違いでもしでかして壊してしまったのか?

+5Vsb
 う〜ん、+5Vsbは無事に生きておりますねぇ。
 とりあえず、ヒューズ切れとかではございませんようです。


PS_ON
 PS_ONも少々低めですが、一応こんな感じなのですが...、
 何故だぁ!


ということでSP301-RAは、ひとまずのところへと 引き取られていきました。 トホホ...。

そして数日後、より故障原因の判明と同時に、 修理完了とのご連絡を頂きました。
うぅ、お忙しいのにお手数をお掛けしてしまいまして、誠に申し訳ございませんです。

で、原因なのですが、何と「メイントランス1次側のピン下部のパタン剥離」とのことだそうで。
もともとトランスが基板から浮いて取付けられているのが問題なのじゃ。」ということですが、
やはり私の取扱い方のせいで、剥離させてしまったのではないかという疑いが強いですねぇ。
反省しなければ...。

修理個所
 こちらが、該当修理部分でございます。
 確かに、剥離しておりますですねぇ。(汗)

 実はこのSP301-RAは、うみのさんから
 拝借致しておりますものでして。(大汗)

 うぅ、誠に申し訳ございませんです。


それでは改めまして、「ポチッとな!」 おぉ、無事に起動致しました。(ほっ!)

この電源には、前述の通り吸気と排気とでFANが2つ付いているのですが、とりあえず電源を
投入しただけでは、排気の方のNidecのFANしか回転致しませんが、これは私が壊したという
訳ではございません。

この「redundant cooling」というシステムは、ABLECOMがパテントを 取得しておるそうで、
排気FANは40℃でフル回転になるように設定されており、また吸気FANはバックアップという
ように位置付けされており、排気FANとは独立してコントロールされるそうでございます。
どのようにコントロ−ルされるかが、良く解らないのですけれども。(汗)

また、「警告」は、FANが故障した場合か、内部温度が68℃を超えると鳴るそうでございます。

私の英語力には甚だ疑問がございますので、詳細はABLECOMのサイトでご覧下さい。

+3.3V +5V +12V

さて、このようになりました。半固定抵抗はございませんでしたので、回せませんですね。

結論と致しましては、「redundant cooling」以外はごく普通の300W電源のようですので、
あのお値段で引き合うかどうかは、偏に「redundant cooling」の出来と、その必要性に
掛かっているのではないでしょうか?

それでは引続き、SP401-RAをご堪能下さい。(笑)


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