カレイナット(KALEI Nut)


アルミニュウムにネジを切った場合、その性質上ネジがなめ易く、
また、締め直しの際ビスにより削られて、アルミニュウムの微細紛が飛散致します。
そこで、カレイナットの採用を検討するため、テスト致しました。


カレイナットを使用する利点としては、上記の問題のほかに以下のようなものがあります。

 ◆ 通常ネジ切りに適さない、薄い板厚の母材にこれを取り付けることによって
    ネジが使用できる。
 ◆ アルミのような溶接のしにくい母材にでも、ナットを取り付けることができる。
 ◆ プレスがあれば、簡単に取付けられ、専用工具が不要。(私だけの問題?(笑))
 ◆ ナットの取付側はナットの高さ分のクリアランスが必要だが、反対面は平ら。


とりあえず、有り合わせの2mmのアルミニュウムの板に取付けてみました。


 コンピュータ関連で使用される
 ミリネジはM3ですので、
 M3のカレイナットです。

 ただ単にナットが乗っかっている、
 というようにしか見えませんね。

 取付後の外寸は、
 一般のナットと変わりません。

 有り合わせの板ですので、
 傷だらけなのはご容赦を。



 裏側からの画像です。
 ピントが甘いので見にくいですが、

 このカレイナットの打込み部分は、
 0.9mmですので、1mmほど開きます。

 下穴径は4.5mmです。



 カレイナットは通常このように、
 ナットの打込み側とは反対側から
 ビス留めを致します。

 こうすることによって、
 カレイナットの弱点の1つである、
 引抜きに対する弱さを、
 解消する訳です。



 そこで敢えてナット側からビスを入れて、
 引抜き試験を致しました。

 力を加え易いように長めのビスで、
 ペンチで挟んで引っ張りました。
 私も非力な方では有りませんが、
 とりあえずは、びくともしません。

 ビスを半分程ねじ込んで、
 板端を支点としてテコの原理で
 こじっても大丈夫でした。



もう一つの問題点である、共回りに関してもテストしてみました。
通常の使用方法である、ナットの打込み側とは反対側からビスを入れた場合は、
間に板が入りますし、ビスを締める方向に回り止めが切ってありますので、
何も問題がありません。

ナット側からビスを入れてのテストでは、通常の締付けでは大丈夫でしたが、
ビスがナットに噛んだ状態で、更に目いっぱい力を加えたところ、共回り致しました。
この方向からでは、回り止めが逆向きになるためと、ビスからの力が直にナットに
掛かってしまうためだと思われます。
今回は、少し軽目(?)に打込み致しましたので、ナットが母材にしっかりと食い付くほどに、
もう少し強めに打込めば、実用上は問題ないと思うのですが。


因みに、今回プレスを使わずにハンマーでの打込みも試しましたが、何とかなりました。
少しずつ丁寧に打込まなくてはなりませんし、強度も多少落ちますが、使えそうです。
私は、プレスでいきますが。(笑)

以上、ご報告申し上げますので、ご検討願います。

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カレイナットのサイズにつきましてですが、


 左図の、Bの寸法は、
 M3で5.5mm、M4で7mmとなります。



 母材表面からの立上りは、M3では2.2mmです。
 M4は手許にありませんが、3mm程の筈です。



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