壊れたRedundant ERM-2400VX


もう1年以上も前になりますが、とあるお方から

ENERMAX製リダンダント350W ジャンク(片側死亡? 片側FAN取り外し済み) 不要品】

というものがございますが、『腑分け』用に如何でしょうか? というお申し出を頂きました。


『片側のFANが取り外し済みなのですが、こちらが生きていた方か死んでいた方か定かでは
ありません。 コード類も、切り取って他に流用したコネクタがあったような・・・。

アキバの某店さんで購入したものだったのですが、納品当初よりな〜んかおかしくて、2年も
経たずに駄目になりましたので、替りにETASiSのリダンダントを購入しました。 おかげ様で、
ETASiSの方は大分値切らせて頂きました。(笑)

このユニットが単体で入手できないというのは、かなり問題だと思うんですけどねぇ。
何のためのリダンダントなのか・・・。 ホットスワップできるようにもなっているのに・・・。』


ということで、『必要無いのならば、廃棄処分に致します。』というのも勿体無いと思いまして、
取り敢えず頂戴して参りました。(笑)

後部 前部

こちらがその『ブツ』でございます。 単純に申しまして、ATX電源2個が更に箱の中に入ったと
いう格好になっておりますので、それはもう、デカイ重いは。(笑)

下側のユニットは、確かにFANが除去されておりますが、上側のユニットを見ますと、如何やら
FANは SUNON のようでございますので、別に要らないなぁ。(爆)

フロント側のコネクタは、中央が22pin、その下が18pin、右のものが24pinとなっております。

メイン デバイス用

ケーブルは、こちらの2本がございました。 左がメインで、右はデバイス用でございます。

デバイス用のケーブルには、Floppy Drive Power Connector が1つと、Peripheral Power
Connector
が9つ付いております。

コネクタ
 こちらが、メインケーブルのコネクタでござい
 ます。

 左が24pinで、右は20pinでございますが、左の
 24pinの内使用されておりますのは21pinだけで
 ございます。

 で、その余分なpinというのは+3.3Vのsense線
 でございまして...。

 態々24pinにした意味が良く解りませぬ。

デバイス用のケーブルは22pinでございますので、その下の18pinコネクタが余ってしまいます。
これは、一体何に使うのでございましょうか?

ラベル

こちらが、ラベルでございます。 ERM2400-V『X』でございますが、『A』はAT仕様でございます
ね。 350Wが2つでございますので、『ERM2350』の方が適切のような?

外箱?
 さて、ユニットを2つとも引っこ抜いてやりますと、
 このようにがら〜んとした中に基板が1枚見える
 だけでございます。

 基板のこちら側には、白いコネクタが各ユニット
 に1つずつございますだけです。

 箱の底を這っております線は、後部の四角くて
 赤いスイッチへと繋がっております。


制御用基板

その基板を外したのがこちらでございますが、結構アッサリとしておりますねぇ。 目立つ部品と
いえば、中央左手にございます Philips Semiconductors のHEF40106BP位でございます。

データシートに拠りますと、HEF40106BP は「Hex inverting Schmitt trigger」とございます。

左下の2pinコネクタが、先程の後部のスイッチへと繋がります。 黒線は基板裏側のパターンを
走り...。 オイオイ! HEF40106BPへ入るところでパターンがカットされていて、ジャンパ線
で接続されているぞ。(笑)
で、HEF40106BPの11番pinから中央の22pinコネクタの左上の2pinコネクタを経て、その下の12
pinのジャンパの右上2本へと繋がっており、その横には「RESET」と印刷されております。
11番pinに対応する10番pinを見てみますと、やはりジャンパ線で抵抗に接続されております。
如何やら、10番と11番を取り違えてしまったようでございますね。

RESET」の下のジャンパは、順に「FAULT」、「PWR」、「PWR2」そして「PWR1」とされており
ます。

FAULT」は、左上の2SC945のベースへと繋がっており、そのエミッタはHEF40106BPの7番pin
へと、そしてコレクタは抵抗を挟んでHEF40106BPの14番pinへと繋がっているようでございます。

PWR」は、左下の2SC945のベースから幾つかの抵抗を経て...、えぇい! 一体全体何処に
繋がっているんだ?(笑)
スルーホールを使って、基板の表と裏のパターンを行き来しておりますのでねぇ。(汗)

PWR1」と「PWR2」は、片側は同じ抵抗値ながらも別の抵抗を経て、HEF40106BPの12番pinへ
と接続されております。 反対側は、HEF40106BPの下に並んだ2つの2SC945のベースへ入って
いるようですね。

右上の2pinコネクタは、お隣の3pinのジャンパと繋がっておりまして、ジャンパが1-2の時には、
24pinコネクタのPS_ON#が両電源ユニットのPS_ON#へと直結となり、2-3の時には24pinコネクタ
のPS_ON#と両電源ユニットのPS_ON#の間に2pinコネクタが入るようになります。 ということは、
24pinコネクタに『AT』な電源コネクタを接続した場合に、「電源スイッチ」を接続するのでござい
ましょう。

謎の18pinコネクタには、+3.3Vと+5VそしてGroundが繋がっております。 う〜〜ん、Auxiliary
Power Connector
のようなものを繋ぐのでしょうか?

こちらで使用されておりますケミコンは、寝ている2つは Rubycon のYXBシリーズの16V・1000µF
でございますが、YXBシリーズは既にラインアップから外れている様でございますね。

他のちゃんと立っている奴は、C T C Components Tech のものでございましょうか?


ユニット前面
 こちらが、ユニットのフロント側の様子でござい
 ます。

 このコネクタが、先程の基板に刺さります。


ユニットラベル

ユニットにもラベルがございまして、こちらの型番はERP400-VXとなっております。 やはり、
ERP350にするべきだよなぁ。(笑)

それでは、中身を拝見させて頂くことに致しましょう。

開腹
 基板は2段重ねになっており、こちらは1次側で
 ございますね。

 中央の水色のラインは、入力電圧切替スイッチ
 に、右上のコネクタからは、メインスイッチへと
 繋がっております。

 ケミコンは、Jenpo Electronic の200V・820µF、
 85℃品でございます。 

 ブリッジは、Lite-On Electronics のPBU1005、
 600V・10Aのものですね。

 フォトカプラは、東芝 のTLP721Fでございます。


横から・1

横から覗いてみましたが、黒いヒートシンクが邪魔で何も見えませぬ。 左側の黒・茶・白の3本
の線で、上下の基板が接続されております。

横から・2

こちらは、反対側でございますが、やはりヒートシンクが邪魔でございます。 1次側基板に、赤と
青の細い線が出ているコネクタがございますが、こちらも下の基板へと繋がっております。

緑と黒の線は、下側基板から電源後部のLEDへと繋がっており、その脇の赤と黒の線は、FAN
へと繋がっております。

裏画像・1
 こちらは、上側基板の『裏画像』でございます。

 配置にゆとりがございますので、キレイですね。
 右下の抵抗が、少々目障りですが。(笑)

 こちらの右下の回路は、+5VSB用として別回路
 になっているのでございましょう。


下側基板
 ということで、上側基板を外したところでござい
 ます。

 中央にも、もう1つヒートシンクがございますね。
 こちらも、結構ゆとりがございますようです。

 左手にコネクタが突き出しているのがご覧頂ける
 と思いますが、こいつのせいで先にリアのFANを
 外さないと基板が外れません。(笑)


1次側
 こちらは、黒いヒートシンクと中央のヒートシンク
 の間の様子でございます。

 黒いヒートシンクには、富士電機 の2SC3320が
 2つ並んでおります。

 他には、目ぼしいものはございませんようで。


2次側
 こちらは、左手が中央のヒートシンクでござい
 ます。

 左は、Samsung Electronics のKA7500Bで、
 SMPS Controllerでございます。

 右は、STMicroelectronics のLM339Nで、
 QuadなComparatorでございます。


奥の8pinの奴は、Fairchild Semiconductor のKA3842A、こちらもSMPS Controllerでござい
ます。

左手のヒートシンクには、STMicroelectronicsのSTPS30L40CWと...後2つはトロイダルが
邪魔だ。(泣)

2次側・2
 こちらのヒートシンクは、一番手前に 富士電機
 の2SK1388、そのお隣に STMicroelectronics
 のSTPS30L40CWが2つ。

 残念ながら一番奥のものは、不明です。(悲)


FAN
 さて、お待ちかね(?)のFANは、こちらでござい
 ます。(笑)

 SUNON のKD1208PTB1でございますが、あの
 七盟 のST-301HRで使われていたものと同じで
 ございますね。

 ということは...。(汗)


裏画像・2
 こちらは、下側基板の『裏画像』でございます。

 こちらもゆとりがございますせいか、まずまずで
 ございますね。


ところで、両方のユニットを拝見させて頂きましても、特に焼損等の様子もございませんですし、
どちらのユニットの何処が壊れているのかを確定することは出来ませんでした。(汗)

しかし、壊れているとのことでございますので、通電したりするとブザーが鳴り響いたりするので
ございましょうねぇ。 昼間暇のある時にでも、試してみましょうかね?(笑)


line.gif

ホームへ  戻る