金ピカ、しかも600W? WIN-600
それは再びの『「Next Wave」商品レビューに関しまして』というメールが、発端でございました。
曰く、通常のPS2サイズでありながら600W出力で、しかも販売予定価格は15,000円以下という
恐るべき代物のサンプル品をご提供頂けるという、まるで馬の鼻先に人参をぶら下げるような
ありがたいお申出でございまして。(爆)

こちらが、そのご依頼のブツでございます。
ケースは金ピカに光っておりまして、吸気FANが
飛び出して取り付けられております。
メインコネクタのケーブルは網タイツを履いており
ますが、そのようなことにお金を掛けるよりも先に
デバイス用のケーブルが2系統しかない、という
のを如何にかして頂きたいと...。

こちらがラベルでございますが、明らかに社名等が入っていると思われる上側部分がスッパリと
カットされておりますですね? もしかしてこれは、私に対する『挑戦状』でございましょうか。(笑)
『UL File Number』も記載されてはおりませんですし、このラベルで取り敢えずヒントになりそうな
点といえば、『WIN-600』という型番位でございましょうか?
しかし、ラベルの表記を信頼致しますと、+12Vは『23A』フルに出せるということでございますね。
後部にはサービスコンセントは無く、入力電圧切替スイッチとOn-Offスイッチだけというシンプル
な構成でございまして、前部も吸気FANの存在感だけでございます。

それでは、取り敢えず蓋を開けてみることに致し
ましょうか...。
上側にも大きめな基板がございまして、これでは
様子が全く解りませんですね。(汗)
仕方がございませんので、横からでも覗いてみる
ことに致しましょうか。(笑)
はぁ?! こっ、これは一体、何事でございますかぁ?(汗)
上側基板にも、下側の基板にも同じように2つのケミコンがございまして、そのお隣にはブリッジ
もございます。 というよりも、上下の基板に全く同じ1次側回路が載っております。
水色と薄茶色のケーブルはACインレットからの入力でございまして、一旦下側基板を経由して
そのまま上側基板へと繋がっております。 上下2本ずつ、計4本ございます赤色のケーブルは、
入力電圧切替スイッチへと繋がっております。
2次側の方は、スペース的には余裕がございますが、上下の基板の間をケーブルが行き交って
おりまして、見通しは悪いですね。

ということで、上側基板を取り外してみました。
う〜ん、明らかにこちらの基板だけで『電源』を
構成しておりますですねぇ。
それでは、詳細に眺めてみることに致しましょう。

ケミコンは、『JEE』とございますので、Well Jieh
Electronic でございますね。
コイツは、470µF・200Vな85℃品でございます。
ブリッジにはKBL406とございますので、800V・4A
のものでございます。
手前にございます緑色のものは、突入電流抑制
用のサーミスタでございますね。

こちらの白いコネクタに、AC入力が入ります。
その後には、直付けではないヒューズがござい
ます。(笑)

ヒートシンクには、富士電機 の2SC2625が2つ
並んでおります。
中央の『L字型』の小ヒートシンクを背負ったもの
は、Fairchild Semiconductor のKSC5027-R
でございます。
何か、見覚えのある配置でございますねぇ...。
(笑)

こちらのヒートシンクに取り付けられております
のは、MOSPEC Semiconductor のS30D60C
でございまして、コイツは30A・60VのSchottkyで
ございます。
そのお隣には、サーミスタがございますね。

右手前の2pinの白いコネクタは、後部排気FAN
用でございまして、そのお隣の赤・黒の線が前部
吸気FANに繋がっております。
上の画像でご覧頂けますように、この画像では
1番奥に見えますトロイダルの裏にサーミスタが
ございましたので、恐らくは何らかのコントロ−ル
機能があるのではないかと思われます。

こちらにございます16pinのものは、ご覧頂けます
通り、Fairchild Semiconductor のKA7500B、
SMPSコントローラでございます。
2次側で目立つものといえば、コイツだけでござい
ます。

こちらは、上側基板を取り除いたところの様子で
ございます。
1次側は、上側基板と基本的に同じでございます
ので、詳細は省略させて頂くことに致しましょう。

こちらに3つ並んでおりますのは、SBL6040PT、
60A・40VのSchottkyでございます。
ここで再び、4つ上の画像をご覧頂きたいと存じ
ます。
S30D60Cの隣に、使われていない取り付け穴が
開けられているのが見てとれるかと思いますが、
上下の基板上の金色のヒートシンクは共通品と
なっております。
共通品であることには何も不思議は無いのですが、使いもしないのに穴を開けて螺子きりまで
するというのは如何考えても無駄な行為だと思うのですがねぇ。(笑)

こちらにも、Fairchild Semiconductor の
KA7500Bが載っておりました。
その右隣の4pinのコネクタと、右端の2つの5pin
のコネクタには上側基板からのケーブルが挿し
込まれます。

こちらは下側基板からの出力部でございますが、
イマイチまでも届かずに『イマサン』といった感じ
でございましょうか。(笑)
ということは、鹿沼あたりか...?(殴)


上は下側基板の、下は上側基板の『裏画像』で
ございます。 ちっ、ややこしいな。(笑)
1次側のパターンは、やはり殆ど同じになっており
ます。
基板中央には、下側には『WIN-400PA』とござい
まして、上側には同じく『PB』とございます。
左はリアFANで、ADDA のAD0812HS-A70GLでございまして、0.25Aで3,010RPM、38.6CFM、
34.4dBAなSleeve Bearingの奴でございます。
右のフロントFANは、Yate Loon のD80SH-12C、0.19Aで2,900RPM、33CFM、35dBAでやはり
Sleeve Bearingな奴でございます。
それでは、組戻して点火してみることに致しましょう。
+3.3Vはやや高め、+12Vは逆にやや低めとなっております。
折角このような興味深いものでございますので、先日の宴会に持参致しまして、諸氏のご感想を
伺ってみました。 結論と致しましては、やはり気になるのは『熱』ということでございました。
発熱源が2倍になっておりますのに、肝心のヒートシンクはスペースの問題もあるためか貧弱で
ございますし、隙間は非常に少なく風通しは極めて悪そうでございます。
何しろ、ケーブルをベストなポジションに押し込めませんと、上側基板がちゃんと筐体内に収まり
ませんのでねぇ。(笑)
ということで、取り敢えず虎MPでの連続稼動テストを72時間実行致しましたが、電源自体が異常
に発熱するというようなことはございませんし、排気はやや暖かい程度でして、筐体も熱を持って
はおりませんでした。
それと1つ気になりましたのがテスト実行中の電圧でございますが、+3.3Vが3.51Vとかなり高めに
なっておりました。
まぁ、コイツには、+3.3VのSense線がございませんのでねぇ。(笑)
『挑戦状』に関しましては、Wintech Electronics 製ということで、ファイナルアンサー?
(殴)

