SAY!sei!静!? PW-520NTFG


2001年12月某日、その日は「忘年会」という名目の元で何時もの如くアキバの例の店で宴が
催されることになっていた。 なんだかんだと理由を付けてみても、ただただ飲みたいだけだ。
店の前で立ち止まり時間を確かめると日本標準時で18時50分、開宴予定時間の10分前だった。
「ふっ、丁度良いな。」と呟きながら扉を開け、そっと中の様子を伺いながら店に入る。

店員: ぃらっしゃいませ〜ぇ!! あ、こちらへどうぞ〜。

この店にはそんなに足繁く通っている訳ではないが、如何やらすっかり顔を覚えられてしまって
いる様だ。 しかし、それも無理も無いか。 毎回怪しげな面子で怪しげなものを持ち寄っては
怪しげな会話に哄笑しているのだから。 幾らここが怪しげな街だといっても、怪し過ぎる。

と、案内された席には、既に先客が2人座って生ビールを飲んでいた。 M氏K氏だった。

M氏 てらさ〜ん、遅いよぉ〜。(笑)
: えぇ?! 未だ10分前ですよ?
M氏 何いってんの? 基本は、15分前でしょ。

何だそれは? そのようなことは聞いた覚えが無いぞ。 とりあえず私も同じく生ビールを頼み、
暫く歓談しているうちに、f氏U氏そしてと 立続けにお見えになり、既に総勢6名となった。
今日は、何故か皆さん出足が早いようだな。

M氏 てらさん、今日の「腑分け」はこれですからね。(笑)
: はいっ?! 何ですかそれは?
M氏X22」。 R兄に頼まれたんですよ。
おいおい、ノートパソコンじゃトルクスが要るんじゃないか?
f氏 トルクスですか。 ...あっ、例の奴にありました。
そうか。 それじゃぁ、わしも懐中電灯の電池を代えておくとするか。
K氏 そんなもん本当にバラしてしまって、元に戻せるんですかぁ?(笑)
M氏 その時はそれ...、そのまま袋に詰めて持って帰って頂くということで。(爆)

一体全体、何という「」のような連中だろうか。 彼らなら本当にやりかねないところが恐い。
と、そこへP氏が遅れてやって来た。 早速、「お疲れ様で〜す!」 「乾杯〜!」

P氏 途中から割り込んですみません。 で、何のお話の最中でしたか?
M氏 いやぁ、今日はR兄のおニューなノートパソコンの「腑分け」でして。(笑)
P氏 あぁ、それなら丁度今、トルクスのセットを買ってきました。
U氏 これはまた、何というグッド・タイミングなんだ。(笑)
: でも、ここに広げるとツマミを置く場所が無くなってしまいますけど...。
それもそうじゃな。 あ、わしは何時ものトマトサラダを頼むぞ。
K氏 店に来る途中で、ジャンクなキーボードとか液晶を買っておけば良かったかなぁ。(笑)

何てことを考えているのだ。 やはりコイツ等は、「」だ。 残念ながら、私も含めてのことだが。

...「遅くなりましたぁ〜。」 ううん? おやおや、やっと常任幹事様のご登場かい。(笑)

R兄 いや、どうもどうも。 あ、私も「生」でお願いします。
M氏 何だぁ、今日は早かったですね。(笑)
R兄 へっ? あ、何か?
M氏 折角、「X22」を「腑分け」しようとしていたのに。
R兄 あっ!? いやいや、それは困りますぅ。
U氏 あのぉ、「腑分け」するなら、電源がございますけど...。

そう言ってU氏は、自分の足許に置いた紙袋の中から「ガサゴソ」と箱を取り出して見せた。

箱
 U氏 これです。
 M氏 東海理化販売の「静(sei)」ですね。
 : げぇ! しかも、520Wものですか。
 K氏 その上、「限定品」ですね。
 : 何でこういうものをお買いになるのかなぁ?
 U氏 いやぁ、「限定品」には弱くって。(笑)
 : のわぁ! これ、21,800円ですかぁ?


モテ゜ル?
 K氏 あれぇ? これ、読めねぇよ。(笑)
 : はいっ!?
 K氏 ほら。 「」に「」が付いてる。
 : おやぁ、本当ですねぇ。
  こりゃ、いきなり笑わせてくれるのぅ。


箱2

おいおい、こんなところにも「カバーを外すな」と書いてあるぞ。
: 何時ものことですけど...、箱に「Do not remove This cover!」と書かれましてもねぇ。
コイツは「箱に入れたまましまっておけ」、とでも言うことか?(笑)
: 「No serviceable components inside!」というのも電源では常套句ですが、ちょっとねぇ。
言いたい事は解るのだが、素直にとれば誰かのお頭の中と同じということか?(爆)
ま゛っ!!
K氏 あれぇ。 何で、「」に「」を付けるかなぁ?

えぇっと、コイツには、FANは2つ付いているのかな?
K氏 いえ、PW-420NDFとかは2つですけど、520Wは3つですね。
なにいぃ、このサイズで、3つも付いているのか?
: ほらほら、こちらに出ておりますよ。

箱3

こりゃ一体、中は如何なっているのかな?
: リアやフロントの画像もあるし、ケーブル長やコネクタ数まで書いてあって楽ですね。(笑)
そりゃ、オヌシにとっての話だけじゃろうが。

能書き1 能書き2

: 何か、能書きが沢山書いてございますが...。(笑)
そんなものは放って置け。 どうせ良く解っとらんのじゃろうから。

全体像
 : ぐぉぉぉ! おっ、重いぃぃぃ!
 K氏 本体ですか? それともケーブル?(笑)
 : この体勢では、ちと解りませんです。
  奥行が、少々長いようじゃが?
 : 普通のものよりは、20mm長いですね。
 f氏 U氏は、「金ピカ」がお好きなので?
 U氏 それも、結構好きですね。(笑)
 : それでは遠慮なく、開けさせて頂きますね。
 U氏 はいはい。(笑)


開腹
 : はい、開けてみました。
 f氏 やはりヒートシンクも、「金ピカ」ですね。
  おや、フロント側のFANは、薄いのぅ。
 K氏 フロントと底は、15mm厚のものですねぇ。
 : このマークは、「GLOBE FAN」ですね。

 : あれぇ? コイツ、何か配置が変ですね。
  そういえば...、そうだな。
 : 出力のケーブルが出ているところも、
   普通とは逆の位置ですし。


ここで電源の「腑分け」をしていると、両手が塞がるので、酒も飲めなきゃツマミもつまめぬ。
これで割り勘では、損だ。 とりあえず一通り中を眺めたところで、さっさと蓋を元に戻す。
更に、それを箱の中に戻して、U氏に返そうとして手渡そうとする。

: どうもどうも、何時もながら結構なものを、誠にありがとうございました。
U氏 はっ? ちょっと、それは駄目ですよ。 ちゃんと持ち帰ってレポートして頂かなくては。
: あのぅ、もしかして、私にネタを振るために電源を買ってらっしゃいませんか?
U氏 う〜ん、やはりそれもありますねぇ。(笑)
f氏 やっぱ、てらさんのところにはちょくちょく登場させて頂かないとなりませんからね。(笑)
: おいおい、何じゃいそりゃ?
U氏 それではタイトルは、「金ピカ2!」でお願いしましょうか。(笑)
うがあぁぁぁ!! そんなもん、勝手に決めるなや!
おいおい、オヌシまた「発症」しとるぞ。
ま゛っ!!

M氏 そうそう、「獣化」といえば、m氏は遅いですね。 CD楽しみにしているのにぃ。
楽しみにしているのは「CD」だけで、実はm氏は如何でも良いのでは?(笑)
M氏 ん〜〜〜。 そ〜かもしれません。(笑)
もしかして階段から突き落とされて、何処かに監禁でもされているとか?(笑)
M氏 しかも、携帯電話は電池切れ?(爆)
K氏 ちょっとぉ、何だそれ? 全然、話が見えないぞ。
R兄 おやおや、それはいけませんね。 皆さんと一緒にちゃんと嵌らなくては。(笑)


ということで、何故かここのところ「宴会帰りは電源を担いで」というパターンが定着してしまい
ましたようでして。(汗)

1次側
 それでは先ずは、1次側からでございます。
 「金ピカ」シンクを背負ったブリッジのスタンプ
 は、残念ながら発見出来ず。

 こちらのケミコンは、200V・1200μFの85℃品で
 ございます。 CapXonというロゴがございます
 ので、Capxon Electronic Industrialのもの
 でございますね。


ブリッジ右の「トランス」が歪に見えると思いますが、現物がちゃんと歪になっておりまして。(汗)

基板中央部
 続きまして、基板中央部でございます。

 右手のシンクには、富士電機の2SC3320が
 2つ並んでおります。 ごく普通のものですね。
 その奥には、もう1つ素子がございますが、
 大きなメイントランスのせいでスタンプ等は
 確認不能でございます。

 左手のシンクには、STMicroelectronics
 ショットキと思われるものがございます。


中央部反対側
 基板中央部、反対側からの画像でございます。
 こちら側から見ますと、右手のシンク手前側には
 3端子レギュレータと思しきものがございますが、
 詳細は不明です。(泣)

 更に手前のフォト・カプラも、左手の8pinのもの
 も、スタンプが判読不能でございます。(再泣)


画像中央のコネクタは、ACインレットからのものでございます。 翻って、右手はコネクタへの
出力部となっております。 このような基板構成というのは、なかなか珍しいですね。

出力部
 で、コネクタへの出力部ですが、「処理」は良い
 という部類には入りませんね。

 更には画像右の方をご覧頂きますと、抵抗が
 何故か「シェイク・ハンド」しておりまして。(汗)

 こちらのケミコンは、Fuhjyyu Electronic
 ものでございます。 


TOPOWER
 はい、こちらにこの電源の「正体」がございます。

 Topower Computer IndustrialのOEM品で
 ございますね。
 ロゴの下には型番のようなものがあるようです
 が、これでは判読不能でございます。

 右手に見えますのが、「シェイク・ハンド」抵抗で
 ございます。


2次側
 2次側には、このような「小基板」がございます。

 ここに載っているのは、Texas Instruments
 のLM339NとTL494CNでございます
 どちらもオーソドックスなものですねぇ。

 こちらの基板にも、Topowerのロゴがござい
 ますね。


FANコントロール
 こちらにございますのは、FANコントロール用
 の基板でございます。
 1つの回路で、3つのFANを制御しております。
 サーミスタは、ヒートシンクに開けられた穴に
 突っ込まれております。

 その下には、National Semiconductor
 LM7905CTが見えます。
 ここから-5Vの出力部迄は、かなり遠いぞ。(笑)


FAN1 FAN2

左側が、フロント部と底部に使用されておりますもので、「B08015 12H」、0.19Aとございます。
右はリア部のもので、「B011388 12H」、0.23Aとなっております。
如何もこの「透明」な奴には良い思い出が無いのですが...。

裏画像
 それでは、「裏画像」でございます。
 まぁ、こんなものでしょう。

 しかし、520Wを出力し続けるためには、
 1次側のパターンは少々不安かな。

 それに2次側の複雑な取り回しには、やはり
 無理があると思いますが。


裏画像2
 基板中央付近には、このようにございました。
 表に書かれていたのも、これと同じようですね。


さて、それでは組み戻して点火することに致しましょう。 それでは、「ポチッとな」。

+3.3V +5V +12V

ふむ、全て少々高めに設定されているようですね。 このくらいの負荷でこのようですと、
520Wの真価を生かそうとする場合には、「OC仕様」になってしまうかもしれませんね。(笑)

さて、例の「3FAN」ですが流石に「静(sei)」の名の通り、風量の割に実に静かでございます。
しかし、高負荷を掛けた場合に、この程度の冷却で大丈夫なのかという不安もございますが。

使用されているパーツ等はごく一般的なものですし、特に画期的と思われる部分もございません
ようです。 「冷却」と「静音」のトレード・オフが、上手くバランスが取れているのかどうかという
点と、20mm長い奥行と、やはり「価格」が気になるといったところでしょう。


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