小さくなったぞ! Zippy-600W S-ATAII


特別なことが無い限りは、毎日朝と夜にメールのチェックを致しますのですが、最近では夜の部
のメールチェックには1時間以上かかってしまうことが多くなりました。

しかも、先日愛用のEudoraを『Jr4』にアップデート致しましたところ、スパムチェッカーがますます
お馬鹿になってしまいましたようで、非常に使い勝手が悪い状態となっております。(悲)

そんな日常の中で、『食欲の秋はステーキから』とか『前回完売』などといった謳い文句の大量の
食品関係メールの中に、『デカイ・重い・喧しい! Zippy-600WS-ATAに関して』というタイトル
のメールがございます。

はてさて、一体何事なりやと差出人を確認致しますと『Rioworks Goto』とございますので、他の
メールを取り敢えず後回しにして、急遽そのメールを開いてみますと。

『Zippy社製電源の国内正規代理店であります株式会社リオワークスの後藤でございます。』

いやはや、リオワークスさんが、Zippy社製電源の国内正規代理店であるなんてことも、忙しさの
余りにすっかり忘れ去っておりました。(殴)

それは兎も角、肝心のご用件はと申しますと、『新しくでたZippy600w S-ATAIIも検証していただけ
ないでしょうか?』という、実にありがた〜いお申し出でございました!


箱 箱・横

ということで、早速お送り頂いたのがこちらでございますが、前作のダンボールにシールを貼った
だけのパッケージとは異なり、ごく普通の店頭販売用のパッケージとなっております。

奥行が220mmと通常のものよりも80mmも長かった前作は、リオワークスさんの社内でも物議を
醸したそうでございますが、この新作は220mmから160mmへと60mmもの驚異的な小型化
成功致しておりますので、果たしてどのような仕組みになっておりますのか、非常に興味深いもの
がございます。

こちらの新作も、前作同様に保証書とユーザ登録ハガキが付いておりますが、無償保証期間は
1年から2年へと延長されたようでございますし、あの『一時側』も『一次側』へと手書きで直されて
おりました。(笑)

しかし、前作でもパーツ間がギチギチの状態で詳細の解らない部分が多かったのに、これだけ
小型化されてしまいますともっと解らないかも。(汗)


全体像
 こちらが、今回のブツの全体像でございます。

 これでも、通常のATX電源よりは奥行が20mm
 長いのでございますが、この程度ならば大体の
 ケースで使用出来るのではないでしょうか。

 600Wものパワーを必要とするマシンであるなら
 ば、中身がギチギチになるようなケースなどは
 使わないでしょうし。(笑)


前作同様に、メインの他に+12V ConnectorとEPS12V規格のProcessor Power Connector
はございますが、Auxiliary Power Connectorはございません。

その他に、デバイス用と致しましてPeripheral Power Connector×2が3系統とPeripheral Power
Connector+Floppy Drive Power Connectorが前作よりも多い2系統となっておりますし、その他
に+3.3Vも結線されたS-ATA Connectorが4系統出ておりますので、ケーブルの取り回しが結構
大変かも知れません。

後部 前部

前作では後部にはOn-Offスイッチがございましたが、こちらにはございませんですし、フロント側
の様子も大分異なります。

ラベル
 こちらがラベル部分でございますが、前作の+5Vは50Aで
 +3.3Vは45Aというのに比べますと、どちらも30AがMax.
 では、非力になったという印象を受けてしまいます。

 しかも、前作では+5Vと+3.3Vの合計出力制限は300W
 ございましたが、+5Vと+3.3Vの『MAX CURRENT』が50Aと
 されておりますので、+5V×30Aと+3.3V×20Aで最大でも
 216Wということになってしまいます。

 しかしながら、前作では+12Vは36Aと1系統でございました
 が、こちらの表記では+12V1が26Aで+12V2が20A、その
 『MAX CURRENT』が40Aとされている点が気になります。

 EPS12V規格正式対応電源なのでございましょうか?

 それともう1つ気になる点は、AC INPUTが100-240Vと
 なっていることでございますね。


それでは早速、腑分けをはじめさせて頂きましょうか。

開腹
 ふむ? 前作とは異なり、構造的には余り特徴
 的な点はございませんようですね。

 2次側に小基板が見えますが、こちらの画像では
 解り辛いのですが、1次側にもこれよりも一回り
 小さな小基板がございます。


 さて、詳細に拝見させて頂きましょう。


ACインレット
 ACインレットはEMI Filterになっておりまして、
 High & Low Corp.の10SS1-Gでございます。

 Xコンと抵抗器が取り付けられた、お馴染みの
 光景がご覧頂けます。(笑)

 「緑・茶・黄・金」でございますので、「51×10^4
 ±5%」でございますね。(殴)


AC入力部
 画像右端のコネクタに、ACインレットからの入力
 が入ります。

 画像奥は2次側でございまして、1次側は左へと
 続いております。

 画像左端のブリッジには、新電元工業のロゴと
 ともにD15XB60Hとございます。

 600V・15Aの高IFSM品でございますね。


1次側
 画像右手のヒートシンクは、ブリッジが背負って
 いるものでございますが、何故かステーのような
 物で1次側ヒートシンクと接続されております。

 左手の青いケミコンは、日立のHU5形の330µF・
 400V、105℃品でございます。

 その手前にいる奴は、片足に「何か」履いており
 ますね。(笑)


小基板
 こちらが、1次側の小基板の裏側でございます。

 中央左手に8pinの、右寄りに16pinのパターンが
 ございますが、PWMとPFCのコントローラでござ
 いましょうか?

 基板右手の茶色いケミコンは、日本ケミコン
 KMGシリーズの150µF・400V、105℃品でござい
 ます。


如何やら日ケミのコイツと先程の日立のものとは、並列接続になっているようでございます。
 
そしてこの茶色いケミコンの後には、新電元工業のSF20L60Uがございます。 600V・20Aのもの
でございますね。

小基板の陰にも何かいるようでございますので、覗いてみることに致しましょう。(笑)

覗き
 手前のTO-220は、Infineon Technologies
 SPP20N60S5でございまして、奥のTO-247は、
 同じくSPW20N60S5でございます。

 SPW20N60S5も、ソースに小さい「何か」を履か
 されております。(笑)

 さて、小基板の方でございますが、8pinのものは
 STMicroelectronicsのL6385、2信号入力の
 Half Bridge Driverでございます。


16pinのものにはFairchild Semiconductorのロゴが見えますが、型番が判然と致しません。

あれっ...? あ、あっ! ...思い出しました。

この小基板は、HP2-6460Pで使われていたものと同じタイプのものでございます。 従いまして、
16pinのものはPFC-PWM Combo Controllerである筈でございます。

そういえば、HP2-6460PでもSPP20N60S5とSPW20N60S5が使われておりましたね。

基板中央部
 こちらは、基板中央部でございます。

 手前のフォトカプラは、HP2-6460Pと同じく、
 Lite-on ElectronicsのLTV-817-Bでござい
 ますようで。

 右手のTO-220は、反対側と同じくSPP20N60S5
 でございましょう。


左手のトロイダルの奥のヒートシンクには、ON SemiconductorのMBR6045WT、60A・45Vの
Schottkyがございます。

覗き・2
 基板中央部の反対側は、昇圧用のトロイダル等
 が邪魔で横からの見通しが悪いので、ちょいと
 上から覗いてみました。(笑)

 ヒートシンクのTO-247は、SPW20N60S5でござい
 ましょうが、そのお隣にいる小さなヒートシンクを
 背負ったヤツは、何者でございましょう?


HP2-6460Pでは、確かこの辺りにPower Integrationsの233Yがいたのでございますが。

2次側小基板
 こちらは、2次側小基板の裏側でございます。

 上部に20pinのパターンがございますが、「空き」
 になっておりますね。

 結構な数の表面実装部品が載っておりますが、
 C31は態々基板から浮かせてあるようなのです
 が、何故?(汗)


2次側
 こちらは、2次側を上から見た様子でございます
 が、何しろ出力ケーブルの本数がかなり多いの
 で、非常に見通しが悪くなっております。(汗)

 画像左下に、小さなヒートシンクを背負った素子
 が2つございますが、ご覧のような状況でござい
 ますので、型番等の確認は無理でございます。

 白と水色の線が入っておりますので、7905と7912
 ではないかと思われるのでございますが。


緑のケミコンは日本ケミコンのKZEシリーズ、4700µF・6.3Vの105℃品でございます。

覗き・3
 こちらは、2次側小基板の表側を覗き込んでみた
 ところでございます。

 基板上部は、空きパターンばかりでございます
 ねぇ。

 更に、空きパターン部分のパーツナンバー等を
 眺めておりますと、なかなか興味深いですし。
 (笑)


コネクタが3つ並んでおりますが、右端はFANに繋がっております。 そのお隣は+12Vの給電用
で、中央左寄りのものにはサーミスタが繋がっております。

コネクタ群の下には、Weltrend SemiconductorのWT7517がございますが、これはPC power
supply supervisor IC、即ち電源監視用ICなのでございますが、ATX-350P-SASS等で使用されて
おりましたWT7515は+3.3V、+5Vそして+12Vが1系統ずつなのに対して、WT7517では+12Vだけは
16pinの-160(161)WTでは2系統、そして18pinの-181WTでは『3系統!』となっております。

因みに、同じ18pinの-180WTでは+3.3V、+5Vそして+12Vが1系統ずつに『Extra Over current
protection sence input』が2系統と『Extra Over voltage input』と『Extra Under voltage input』が
1つずつとなっております。

で、これが18pinなのは私でも数えれば解るのでございますが、-181WTなのか-180WTなのか
が解りません。(悲)

更にその下には、青い半固定抵抗がやはり3つ並んでおりますが、この状態でこの半固定抵抗
を調整するのは、かなり困難と思われますが?(汗)

2次側・2
 ヒートシンクに白いプラスチックのようなパーツが
 取り付けられておりますが、この下にサーミスタ
 がございます。

 その下に2つ並んでおりますもののうち、左側は
 International Rectifierの63CPQ100で、60A・
 100VのSchottkyでございますが、右側のヤツは
 ホットボンドのようなもので固められてしまって
 おりますので、判別不能でございます。


こちらの緑のケミコンも日本ケミコンのKZEシリーズ、4700µF・6.3Vの105℃品でございます。
茶色のケミコンは、同じく日本ケミコンのKYシリーズ、2200µF・16Vの105℃品でございます。

FAN
 FANは、山洋電気の9A0812S402、0.18Aで、
 3,400RPM、1.2m³/min(=42.37CFM)、48Pa、
 34dBAという代物でございます。

 静音という点では、期待なさらないで下さい。


裏画像
 こちらが、裏画像でございます。

 基板の表裏にパターンが走って
 おりますので、こちら側だけを
 見ますと結構シンプルでござい
 ますね。

 こちらの画像ですと、左下がAC
 入力部となります。

 出力部の方を見ますと、左上が
 +5Vで、その下の大きなランドが
 GND、その下の+12Vのランドが
 2つに分かれている点が非常に
 気になりますが、パターンを追い
 ますと、元は1つでございます。
 (笑)


ケーブルを束ねてあったタイラップを切断して調べましたところ、+12V ConnectorProcessor
Power Connector
に繋がっております+12Vのケーブルが、別ランドに分けられておりました。

更に、出力ケーブルを掻き分けて基板の表側のシルク印刷や配線等を確認致しましたが、+12V
は1系統しかWT7517に入っておりませんようですし、パターンやランドはあるものの、配線されて
いない部分があるなどWT7517の機能を充分には活用していないようでございます。

これはやはり、2次側小基板の上部の空きパターンと関係しているものと思われます。


前作のようなインパクトは無く、オーソドックスな構成ではございますが、怪しげなパーツは使用
されておりませんようですし、あちらこちらに撒き散らされたホットボンドのようなものは気に入り
ませんが、悪くは無いと思うのですが、問題はお値段?(汗)


この位マトモそうな電源は、なんかスッゲー久し振りのような気がするのう。(笑)
  ただ、ラベルの通り、PFCの下限電圧が100Vギリギリじゃと、ちょっとイヤじゃな。
  ガラエポ基板、和物ケミコン、山洋FANってとこで、この作りだと18,000円位かな?



っと、また唐突に現れましたな。(汗)

『文化の育成という社会貢献を目的』とかいってエロゲ三昧して、アキバでもメッセサン○ーとか
とら○あなとかばかり覗いているからご存知無いんでしょうが、この電源の今の相場は24,800円
ですからね!(笑)


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