マッ黒ンロン! MPT-400


それはまた、何時もの如くヨッシーさんとおっしゃるお方からのメールが、ことの始まりでござい
ました。

「(前略)ご相談なのですが、私の手元にある訳有り『マクロンパワー MPT-400』を腑分けして
もらえないでしょうか。」


ふぅ〜む。 『訳有り』って特売品なんかに良く表示されていたり致しますが、実際の商品には
何も問題は無く、本当に『訳有り』なのはその在庫を抱えて四苦八苦の会社の資金繰りだった、
などということも私の経験上では結構ございましたが。(笑)

「先日、安定化と静音化を目指してケースを購入しました。 購入する直前(正確には、購入後
数日の間)まで『マクロンパワー400W静音電源を搭載』とそのお店の通信販売のページでも
謳っており、購入前に店頭でもシツコクお店の人に確認もしたのですが、なんと私が買ったロット
から、別の電源に載せ替えられていたのでした。」


おやおや、それはまぁ。 しかし、替りの電源の質に拠りましては、返って『儲けもの』ということ
もございますよねぇ?

「ケース選択の理由のひとつが『電源が静か』という評判だったので、購入店に激しくクレーム
をつけ、この訳有り電源MPT-400を別途ただでメーカーに送らせてせしめたのございます。」


う〜ん、ケース1つで電源が2台付いて来るとは、『訳有り』というよりはやはり『儲けもの』のよう
な気が致しますが?(殴)

「しかし、『ただほど高いものはない』の喩え通り、最初通電した時はBIOS画面は立ち上がった
のですが、ケースファンのセンサーをマザーに挿していなかった為にそこから先へ進まず、それ
が原因ではないと思うのですが、以後お亡くなりになってしまったのでした。」


う〜〜ん? 『ケースファンのセンサーをマザーに挿していなかった』というのはケースファンの
電源をマザーから取っていなかったために、回転数についての警告が出たということでござい
ましょうか?

しかし、一体何が原因で、電源がお亡くなりになってしまったのでございましょうねぇ?

「現在PCは、ケースに最初からついてきた電源で轟音とともに無事稼動しております。」

それはそれは、誠にご愁傷様(?)でございます。

「中を空けてみるとヒューズ(250V8A)が飛んでおり、駄目元で交換してみたのですが、何もつけ
ない状態でコンセントに挿すと、そのまま火花が確認できるという状態です。」


あぅ、そのような無茶なことをなさってはいけませんです。(汗) やはり何処かがショートしている
のでございましょうか? しかし、最初は何とも無かったということですし...。

「購入店に叩き返すのが正当な道のような気もしますが、難癖つけてただで手に入れた代物
でもあり、私の人間性を否定するようで気が引けます。 という訳でもないのですが、前からこの
電源の評価をしてもらいたいと思っていましたので、できましたらと思いまずはメールにて連絡
差し上げた次第です。」


まぁ、順当な手段と致しましてはお店に返品なさるのが1番かとは思いますが、『ネタ』を提供して
頂けるというのは、誠にありがたいことでございまして。(笑)


全体像
 ということで、こちらが今回のブツでございます。

 単品箱入りで販売されておりますものには、FAN
 がフロント側にもう1つ外付けされておりますが、
 こちらにはございません。

 あのMPT-301やRL-401ATXと同じ筐体のようで
 ございますね。


ATX Main Power Connector のケ−ブルは、RL-401ATXでは30cm程しかございませんでした
が、こちらでは48cm程ございます。

Peripheral Power Connector は6個で、Floppy Drive Power Connector は2個でござい
ます。

後部 前部

サービスコンセント付き、On-Offスイッチは無し。 フロント側のスリットは、しょぼしょぼ。(笑)

MPT-301とRL-401ATXは、サービスコンセント無しのOn-Offスイッチ有りでございましたね。

ラベル
 こちらが、ラベルでございます。

 RL-401ATXでは、3.3V/5V/12Vは、
 16A/40A/12Aでございましたので
 微妙に異なりますね。

 3.3Vと5Vの合計出力制限は230Wで
 ございましたし。

 こちらのラベルは、単品箱入りのもの
 と全く同じもののようでございますが、
 中身も同じなのでございましょうか?


と、取り敢えず『腑分け』してみませんことには、始まりませんですね。(笑)

開腹
 全体的に見慣れた風景でございますが、ヒート
 シンクが大きくなっておりますね。

 ACインレットに取り付けられたフィルタ回路や、
 パーツの配置はRL-401ATX等と同じでござい
 ます。

 同じ400Wクラスということで、やはり比較対象は
 RL-401ATXということになりますか。


1次側
 ケミコンは、Fuhjyyu Electronic では無くて、
 Well Jieh Electronic のようでございますね。

 どちらが良いのかは別として、RL-401ATXでは
 470µFでしたのに、こちらは1000µFでござい
 ます。 この点は、喜ばしい限りでございます。

 ブリッジはRS805で、600V・8Aのものでござい
 ます。


RL-401ATXでは、600V・6Aのものが使用されておりました。

中央部
 基板中央部でございますが、『ATX0103P』と
 右手前にございます。
 RL-401ATXは『ATX9912』でございましたので、
 如何やら「日付」というか「年月」を現しているよう
 でございますね。

 右手のヒートシンクには、富士電機 の2SC3320
 が2つございます。 左手にはSBL3040PTとその
 奥にF12C20Cがございますね。


SBL3040PTはSchottkyでございますが、F12C20Cは違いますね。 手許の資料に拠りますと、
12A・200VのFast Recovery Rectifierとございます。

その反対側
 こちらは、反対側でございます。

 何と、ヒューズが『マッ黒ン』でございます。(殴)


 左手のヒートシンクの、SANYO の2SC3150は
 RL-401ATXと共通でございますし、フォトカプラ
 が SHARP のPC817なのも同じでございます。


2次側
 こちらは、2次側でございます。

 左手の18pinのものは、Texas Instruments
 TL494CN、PWMコントローラでございます。
 右は、Daewoo Semiconductor のDBL339で、
 Quadなコンパレータでございます。

 どちらも、RL-401ATXと全く同じものになっており
 ます。


2次側・2
 ヒートシンクの出力側には、ご覧のように4つの
 素子が並んでおりますが、2つのTO-3P(TO-247)
 なものはSBL3040PTでございまして、その間に
 F12C20Cがございます。

 残念ながら、1番左のものが何者か見えません
 のでして。


出力部
 左手の2pinのコネクタが、FAN用のものでござい
 ます。

 仕上りの方は、イマイチといった様子でござい
 ますね。

 しかし、何でコイツは+3.3Vのラインが紫色なの
 でございましょうか?


FAN
 FANは、こちらのものでございました。

 「POWER LOGIC」なのは、RL-401ATXと共通
 でございますが、RL-401ATXでは『PL80S12H
 という0.17AのSleeve bearingでございましたが、
 こちらは同じく0.17Aの『PL80D12H』でござい
 まして、こちらはBall bearingでございます。


裏画像 REV

さて、こちらが『裏画像』でございますが、パターンはRL-401ATXと殆ど変りませんですね。


それでは、続きはお師匠様にさっさと投げてしまうことに致しましょうかね。(爆)


如何やら、+5Vsb用の、1次側2SC3150が逝ってしまっておるようじゃな。
トランスはちゃんとインダクタンスあるので、取り敢えず無事のようじゃ。

しかし、流石は「マクロソ」と申すべきなのか如何なのか、過電流制限が無いのじゃが。(汗)
これはまた大した『省コスト化』と申すべきなのかのぅ...。(大汗)

どれどれ手持ちの適当なトランジスタは東芝の2SC3148か...、三洋の2SC3150よりちょっと
弱まってしまうが、まぁ、いいじゃろう。
壊れることに関しては、どっちでも変わらないじゃろうから。(笑)

しかし、コイツは良くまぁこんな回路でちゃんと立ち上がるなと感心するわい。
+5Vsbは、2Aなら連続で大丈夫......かな?(笑)

さて、マジなフューズを入れて、メインの負荷を取ってやるか...。 

んーん、如何も+3.3Vが低いようじゃなぁ...、15A取ると3.2V切ってしまうのじゃが...。
ま、「マクロソ」なのじゃから、所詮こんなもんじゃろ。(殴)

+5V・20Aと+12V・15A、同時OK! さて、組み戻すかな。


ということで、無事(?)修復されたMPT-400は私の手許に戻って参りましたが、少々疑問点が
ございます。

: あのぅ、過電流制限が無いというのは、+5Vsb回路に関してでございますよね?
そうじゃ。
: ということは、負荷が掛かり過ぎるとまた+5Vsb回路が吹っ飛ぶかも知れない、ということで
  ございますよね?
そりゃまぁ当然、そういうことになるのぅ。(笑)
: ひぇ〜!!


え〜、気を取り直しまして、お師匠様が修理なされたところを確認してみることに致しましょう。

修理個所
 奥のヒートシンクの1番手前に、東芝の2SC3148
 が見えます。

 ヒューズもちゃんと交換されております。


それでは、少々恐ろしくもございますが、点火して様子をみてみることに致しましょう。(笑)

+3.3V +5V +12V

う〜ん、+12Vがかなり高めでございますねぇ。 低負荷時でこれ位ですと、負荷を掛けるとかなり
上がってしまいそうでございます。

しかし、何時また吹っ飛ぶかも知れないというのは、やはり嫌ですねぇ。(汗)


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