Punish For Cyng? HK350-13BP


ありがたくも『今日の出来心 (^^;A』を何時もチェックなされていらっしゃるお方は既にご存知
のことでございましょうが、12月も未だ上旬だというのに珍しく東京に雪の積った日に、気散じ
にアキバを散歩しておりましたところ、このようなものを見付けてしまいました。(汗)

箱
 こちらは、あの『SILENT KING』の「Active PFC」搭載
 版でございます。

 『速報!? WPC Expo 2002』にて、ご紹介させて
 頂きました、SPI のワイドレンジ入力な120mmFAN
 採用電源が発売されるよりも前に、このようなものが
 出てしまいましては、無視する訳には参りませんよね。

 しかし、パッケージデザインは以前の「竜巻」ものより
 は マシ だとは思いますが、もう少し何とかなりません
 かねぇ。(笑)


箱・側面
 こちらは、箱の側面でございます。 画像をクリックして、『能書』を
 ご確認願います。

 取り合えず、『通常の電源』という曖昧な比較対象が、『POWER
 KING
』であることが明らかにされました。

 で、良く解らないのが「90Vから135Vの幅広い入力で」というところ
 でございますが、「Active PFC」搭載ならば230V入力にも対応して
 いるのが普通なのですが?

 ■ 4つのブレーカーを装備し安全な運用が行えます。
 ■ 3つのノイズフィルターにより、低ノイズを実現致しました。
 という表現は、やはり変わらないのですねぇ。(汗)

 ■ 世界で年間800万台の実績を持つISO9001取得会社にて製造。
 に関しましては、後述ということで。(笑)


箱・裏面

さて、今回一番気になりますのは、この裏面ではないでしょうか。 『保証書』なるものが印刷
されております。 しかしながら、私が買い求めた際には相変らず『初期不良交換1週間』と
いうことでございまして、こちらの保証書は未記入のままでございました。

と言うよりも、裏側がこのようになっていたとは帰宅してから気付いたのでございますが。(笑)

購入時に気付いていれば、当然店員さんに執拗に伺ってみるべき重要なポイントでございます
しぃ。(爆)

そしてもう1つ、発売元が『株式会社サードウェーブ』ではなく、『株式会社エバーグリーン』と
なっております。 そこで少々調べてみましたところ、『株式会社サードウェーブ』と『株式会社
エバーグリーン
』とは、住所は同じビルで代表取締役社長も同じではございますが、関連会社
という訳では無いようでございます。

SILENT KING』が、最近では「DOS/Vパラダイス」さん以外でも販売されるようになったこと
と合せて考えますと、恐らくは『NextWave』ブランドの製品を他社にも幅広く流通させるために
株式会社エバーグリーン』扱いとすることにしたのではないでしょうか?

となりますと、この『保証書』は販売店の保証となるのか、『株式会社エバーグリーン』の保証
となるのかが疑問でございますが、こちらの表現では良く解りませんねぇ。

全体像
 こちらが、『新王』の全体像でございます。

 目立ちますのは、FANガードが「埋め込み」に
 なっているところでございましょうね。

 そしてLW-6400Hと同様に、Auxiliary Power
 Connector
が追加になりましたのと、Floppy
 Drive Power Connector
が2個になったの
 が外見上の変更点でございましょうか。


後部 前部

「Active PFC」搭載でございますので、入力電圧切替スイッチはございません。 これだけ打ち
抜いていないスペースを取るのであれば、On-Offスイッチを付けても良かったのではないので
しょうかねぇ? 要らないといわれれば、要らないのかも知れませんが。(笑)

ラベル
 こちらが、ラベルでございます。

 んー、こちらにはちゃんと「AC INPUT:100
 -240V」とございますですねぇ。

 スペック的には、「Active PFC」無しと同等
 でございますかぁ?

 +12Vが15Aというのは、Maxなのでしょうか
 それともPeakなのでしょうか?


さて、先程「世界で年間800万台の実績を持つISO9001取得会社にて製造。」に関しましては、
後述ということでと申し上げましたが、『SILENT KING』ネタでは「Huntkey」が製造元のように
書いておりますが、こちらのラベルの『UL file number』の通り、実際の製造元は「Shenzhen
Chi Yuan Industrial」のようでございます。 「Huntkey」は、『UL file number』を取得しており
ませんようでございますし。

で、「Shenzhen Chi Yuan Industrial」とはどのような会社なのかと申しますと、不明です。(汗)
Shenzhen」ということですので、「深『土川』(シンセン)経済特区」にある会社なのでござい
ましょうが、自前のサイトもございませんようですし...。

因みに「Huntkey」も「Shenzhen」にございますが、その辺にやはり何か関係が?


前置きはこの辺にして、それではそろそろ腑分けさせて頂くことに致しましょうか。

開腹
 ご覧の通り、設計は先代とは全く別物のようで
 ございます。

 左下に見えます大きなトロイダルは、力率改善
 回路の昇圧用でございましょう。

 そのお隣に小さな基板がございますが、こちら
 が力率改善回路でしょうね。


FAN
 FANは先代と同じく、Yate Loon のD12SM-12
 でございます。


インレット
 ACインレットには、このように基板が取り付け
 られておりまして、基板上にはXコン、コモン・
 モード・チョーク・コイルそしてYコンが2つ載って
 おります。

 このような状況では、On-Offスイッチは取り付け
 られませんねぇ。(笑)


1次側
 大きなトロイダルの周辺の様子でございます。

 ブリッジはRS806で、800V・8Aのものでござい
 ます。

 その後には、Fairchild Semiconductor
 KSC5027-Rがございます。

 トロイダルの後には、右に東芝の2SK2837が、
 左には同じく東芝の2SK2611がございます。


その間のものはトロイダルが邪魔で不明ですが、基板には「D1」とございまして2本足ですね。

東芝のものはどちらも、「ドレイン」にフェライト・ビーズを履いております。

PFC
 こちらがトロイダル脇の小基板でございます。

 唯一、こちらに載っておりますのは、Infineon
 Technologies
のTDA16888、力率改善用の
 PFC コントローラとPWM コントローラが1つに
 なったコンビ・コントローラでございます。

 確かこれは、Seasonic のSS-350FSでも使わ
 れておりましたね。


SS-350FSでは、表側に多少の部品が載っておりましたが、こちらは全くございませんね。
裏側には、SS-350FSと同様に多くの表面実装部品が載っておりますが。

中央部
 こちらは、基板中央部となります。

 ヒートシンクのこちら側には、何も取り付けられ
 てはおりません。

 その他に、別に目立ったものもございません。


その反対側
 こちらは、その反対側でございます。

 ケミコンはメーカ不詳ではございますが、400V・
 220µFの85℃品でございます。

 小トランスの手前にフォトカプラがございますが、
 Lite-On Electronics のLTV-817-Cでござい
 ます。 同じものが、トランスの向こう側にも2つ
 ございます。


2次側
 さて、2次側でございます。

 ケミコンを挟んで2つ並んでおります8pinのもの
 は、Texas Instruments のLM393P、Dualな
 コンパレータでございます。

 右上隅に見えますのは、STMicroelectronics
 のL7905CVでございまして、先代同様に小さな
 ヒートシンクを背負っております。


そのお隣には、半固定抵抗が1つございますね。(笑) 更にその左方、トランジスタの隣に2本
の「pin」が立っているのがお解りになりますでしょうか? 実は、嘗てここにはFAN用のコネクタ
がございましたが、腑分けの邪魔なので取り外そうと致しましたところ、このような有様となって
しまいました。 情け無い...。(爆)

pin」のお隣のものは、AUK の2SC5344でございますして、更にその左のヒートシンク近くに
ございます水色のものが、サーミスタでございます。 ということで、こちらのFANは『温度管理』
されておりますのですね。

2次側で使用されておりますケミコンは、水色の奴は Dongguan Win Shine Electronic
ございます。 黒い方は、「BH」というロゴの奴は Bor Hurng Electronics Enterprise で、
「UNITED」とございますのは United Chemi-Con でございましょうか?

2次側・2
 2次側のトロイダルは、このような感じでござい
 ます。

 その後には、Philips Semiconductors
 BYV32E-200と STMicroelectronics
 STPS2045CTがございますが、その間にもう
 1つございますものが不明でして。

 BYV32E-200が+12V用で、STPS2045CTは
 +3.3V用でございます。


出力部
 コネクタへの出力部でございます。

 丁寧に纏められていたりも致しますが、詰め
 がイマイチのようでございして。(笑)


裏画像
 こちらが、『裏画像』でございます。

 結構、きれいな仕上がりでございます。

 先代とは異なり、こちらにも表面実装部品が
 多用されております。


さて、それでは組み戻して点火...って、その前にFANコネクタを何とかせねば。(笑)

+3.3V +5V +12V

何とか修復致しまして、無事に点火致しました。 +5Vと+12Vが、やや低めでございます。

+5Vup +12Vup

半固定抵抗を左に回してみましたところ、このようになりました。

+5Vdown +12Vdown

右に回しますと、このようでございます。


同じく Infineon Technologies のTDA16888を使用しておりますSeasonic のSS-350FSと
比べてみますと、基本的な回路構成は当然のように似ております。 1次側ケミコンも400V・
220µFの85℃品と同じでございます。 最も、SS-350FSは日立製で、こちらはメーカ不詳では
ございますが。(笑)

1番目立つ違いといえば、SS-350FSでは2次側に Texas Instruments のTPS3510Pという
電源監視用ICが使用されておりましたが、こちらでは、Texas Instruments のLM393Pが
2つだけでございます。

ということで、この辺りが『性能』の差となって現れるのかと申しますと、AntecのSL350と
True380ではどちらもTPS3510Pが使用されておりましたし...。 難しいですねぇ。(汗)


今回私が買い求めたお値段は、LW-6350Hに +500円 の5,480円でございましたので、+12Vの
弱さが気にならず、120mmFANの静かながらも豊かな風量に魅力を感じるお方にはお勧めで
ございましょう。 取り敢えず、FSP350-60PLS が発売されるまでは。(笑)

と、「DOS/Vパラダイス」さんの通販ページを拝見致しましたら、「5,980円」になっております
ねぇ? 何故?(汗)


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先日、TigerMPによるHK350-13BPのメインコネクタの焼損事故をご報告させて頂きましたが、
一応蓋を開けて、中もダメージを受けていないか確認してみようと思いました。

真っ黒
 2次側のトロイダルの上に塗って(?)あります
 「ボンド」のようなものが、熱のために真っ黒に
 なっておりまして、その手前のケミコンの頭頂部
 が膨らんでおります。(汗)

 この状態でも各出力は正常に出ておりますが、
 このまま使用し続けることには、やはり抵抗が
 ございます。

 在庫ならば、沢山ございますし。(笑)


しかしながら、恐るべきはTigerMPか。(汗)


(2004.08.25記)
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