ヒカァルゥ〜、光る! True480?


それはある日、とある チャット に残された、とあるお方からの私への メッセージ から始まった。
その メッセージ とは...、



○iryu      exit.. 05月28日(火)18時21分
  unknown



○iryu 05月28日(火)18時20分

てらさん、次はこれ(http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20020601/etc_true480.html)
で決まりね。(^^



○iryu      entered.. 05月28日(火)18時20分
  unknown



というものであった。 おいおい、今度は『アレ』ですかぁ? ちょっと待って下さいよォ。(笑)

ところが、この メッセージ に、これまた別のとあるお方が、私よりも早く反応したのであった。
それは...、



○みの      exit.. 05月28日(火)20時30分
  Mozilla/4.78 [ja] (WinNT; U)



○みの 05月28日(火)20時30分

↓やべ、スイッチ入りそう(^^;



○みの      entered.. 05月28日(火)20時29分
  Mozilla/4.78 [ja] (WinNT; U)



というものであった。 げぇ! ちょ、ちょっとお待ち下さい! 『アレ』は確かに ピカピカ していて
○みの さんのお好みにマッチするかも知れませんが、17,800円 もするのですよ〜!(汗)

しかし、既にスイッチの入ってしまった ○みの さんをお止めする手立ても無く、何と翌々日には
これまたとある 掲示板 にて、『手に入れた』とのご報告が...。(爆)

こうなってしまっては、仕方がございません。 さっさと宴会の設定をして、『アレ』を ○みの さん
から拝借する手筈を整えなければなりません。 早速、翌週末に宴会を設定しようと致しました
ところが、何と常任幹事である R兄 から意外なご連絡が...。

げげっ  8日は福島に出張になってしまいました(涙)

何てこったい! え〜い、こうなったら、私が幹事として宴会を取り仕切るしかございませんね。
って、電源のことになりますと、ついつい力の入ってしまう私でございます。(笑)


店員: ぃらっしゃいませ〜ぇ!! おやっ!?
: 7時から予約を入れてあるのですが。
店員: あっ、はいはい。 どうぞこちらへ。

ふむ。 今回は私の名前で予約を入れたので、何時もの怪しげなグループの宴会とは気付かれ
なかったらしい。(笑)

と、私が生ビールで渇いた喉を潤していると、早くも m氏 が大きな荷物を抱えてご登場だ。

: こっちですよ、こっち! 如何も、お疲れ様でございます。
m氏 ウィッス! 今日は珍しい席ですな。
: ここの席は、初めてですね。 しかし、今日は随分とお早いですね。
m氏 あぁ、コレ を買ったら金が無くなったので、さっさと来ました。(笑)
: おや、液晶でございますか。
m氏 17吋ですが、安かったので。

程無く、U氏f氏 が連れ立ってのご到着でございます。

m氏 う〜ん。 皆さんしっかりと荷物を抱えているなぁ。(笑)
U氏 どもども。 お疲れ様です。
f氏 今日の席は、こちらですか。
m氏 てらさんが予約したので、このような 隔離 されたような席になったとか?
: そっ、そんな、馬鹿な!
U氏 今日は後は、どなたがお見えになるのですか?
: えぇっと、Iさま でございます。

と、m氏 が取り出した怪しげな『ポストカード20枚セット』を皆で拝見していると、 がお見えに
なられ、程なく Iさま もご到着となった。

U氏 さて、皆さんお揃いですし、そろそろ『アレ』に致しましょうか?(笑)
うん? おぉ、『アレ』か。 どれどれ、拝見させて頂きますか。


箱・表 箱・裏

Antec の「True Power シリーズ」の480W電源で、型番は「True480」とされております。
輸入販売元は、グロウアップ・ジャパンさんとのことでございましたが、何処にもそのような
形跡はございません。

: なかなか、渋めの箱でございますなぁ。 おや、この「TrueBlue」というのはシールですね。
U氏 最近は、すっかり 金色 のFANガードが増えましたねぇ。
: それはやはり、あの Enermax のせいと申しますか、お陰と申しますか、では?
m氏 ふむ。 既に『汎用品』となりましたか。(笑)

箱・左 箱・右
  ちと、ナイフを貸して下さらんか。
 f氏 あっ、はいはい。
 : あれ、もうお開けになるのでございますか?
  そんな箱の能書きなんぞ、何時まで読んで
   おっても仕方が無いじゃろうが。

 : まぁ、それもそうですが...。
  やっ! やれやれ。 ビスが1本、シールの
   下になっておるぞ。

 : 剥がしてしまえば、宜しいでしょう。
  うん? いやいや、わしに任せておけ...。
   ほれ、如何じゃ?(笑)

 : げっ! ご丁寧に刳り抜きましたなぁ。(汗)

開腹
  ふ〜ぅむ。
 Iさま どんな具合ですか?
  うむ。 別段、取り立てて変ったところも無い
   ようじゃのう。

 U氏 出来は、余り良くはありませんか。
  いやっ。 見た目では Enermax をもう少し
   マシにした感じ、といったところかのう。(笑)

 f氏 何ですか、それは?
 : これにも『セメント抵抗』が付いておりますね。
  そうじゃな。 Enermax もコイツを付ければ
   起動特性が良くなるかも知れんのう。(爆)

 : 相変らずの、『エナ嫌い』でございますなぁ。
  あんなもんを高い金を出して買う奴の気が
   知れんわい。



FAN ONLY
 : あ、これこれ! これが外部FANを繋いで
   コントロールするためのコネクタだそうでして。
 m氏 ほっ? 何と、そんなものが付いているの
    デシか?

 : しかし、Antec のサイトには、3つのFANを
   コントロール出来るとありましたが、コネクタは
   2つしかございませんね?
  何じゃ? 今回は、随分と手廻し良く調べて
   おるようじゃな。(笑)



3pin?
 : あれ? 妙なコネクタがございますね。 これも外部FAN用
   でしょうか?
  ん? 配線は、両端になっておるぞ。
 : やっ! 左様でございますね。
 U氏 マザーに繋いで、回転数をモニタさせるのでしょうか?
  それは、誰かさんが、後でちゃんと調べるじゃろ。(笑)



と?いうことで、『浜の真砂(じゃなくて盗人か?)』のように尽きることを知らない『ネタ』を抱えて
宴会からいそいそと帰る何時もの私が、そこに居た。(爆)


全体像
 こちらが、今回のブツの全体像でございます。

 ATXメインコネクタのケーブル長は、53cm程で
 ございます。

 Peripheral Power Connector は7個で、
 Floppy Drive Power Connector は2個と
 なっております。


後部 前部

こちらは、電源後部並びに前部の様子でございますが、如何見ても然程高級とは思えない、と
いうよりもどちらかと言えば、安物系のケースでございますな。(笑)

さて、少々調べましたところ、Antec の「True Power シリーズ」には、330Wから550Wまでの5つ
の製品があり、夫々「True330」「True380」「True430」「True480」そして「True550」とされております。

これらには青いLEDは付いておらず、現時点では「True480」に青いLEDを取り付けたモデルのみ
が存在し、特別に「TrueBlue」と呼ばれているようでございます。 ということでございますので、
今回のネタは「TrueBlue480」、或いは単に「TrueBlue」と呼ぶのが正しいようでございます。

ラベル
 さて、こちらはラベル部分でございますが、特徴的な点
 と致しましては、+3.3Vと+5Vの合計出力制限の記載が
 無いということがございます。

 Antec の資料に拠れば、これは単に記載が無いという
 ことでは無く、実際に両出力共にMax迄出力出来るそう
 でございます。 はて? 如何いう仕組でございましょう。

 更に、今度は逆にMinの値ですが、通常の電源では+5V
 が1.0Aで+3.3Vは0.3A等とございますが、この電源では
 +12Vのみが0.8Aとされております。

 こちらのラベルの隣にも、箱に貼ってあったのと同じ
 「TrueBlue」のシールが貼られております。


それではそろそろ、宴席での『腑分け』の続きをさせて頂くことと致しましょうか。

1次側
 ケミコンは、ご覧頂ければお解りになりますね。

 ブリッジには、KBU10J とありますので、600V・
 10Aのものでございます。

 その後に見えますのは、STMicroelectronics
 のSTP4NC60FP、600V・4.2AのPower MOSFET
 でございます。

 こちらは、+5Vsb回路用のものと思われます。


そして、ケミコンの後にございますのがメイン回路用と思われますが、STMicroelectronics
ロゴは確認できましたが、残念ながらそれ以上の詳細は不明でございます。
ケミコンとの間にはそこそこの間隔があり、スタンプが見えそうなのですが、妙な配線の取り回し
が邪魔になっているのが、残念でございます。

基板中央部
 こちらが、基板中央部でございます。

 右手のサーミスタの隣で黒いチューブに包まれて
 おりますのが、ヒューズでございます。

 小トランス手前のフォトカプラには、817Cとござい
 ますが、Lite-On Electronics でしょうか?

 そのお隣のTO-92は、Unisonic Technologies
 のTL431でございます。


何気なく基板を裏から眺めておりまして気付いたのですが、メイントランスの出力側が矢鱈に多い
なぁと思い、よくよく見てみますと、何とこの電源はメイントランスで+3.3V、+5Vそして+12Vの主出力
3系統を作っております。

一般的な電源では、+5VからDC-DCコンバータで+3.3Vを作っているために+3.3Vと+5Vの合計出力
が制限されますが、この方法ならば確かに+3.3Vと+5Vは夫々最大出力を出せることにはなります。
しかし、これはこれで問題点がございますが、それにつきましては、また後ほど。(笑)

中央部反対側
 基板中央部の反対側でございます。

 ミョーに傾いだトロイダルの下には、やはり817C
 とあるフォトカプラが2つ並んでおります。

 左手には、STMicroelectronics のUC3844Bが
 ございますが、隠れて見えませんね。

 左手のシンクにございますものも、メイントランス
 が邪魔で詳細は不明でございます。(泣)


右手のシンクには、STMicroelectronics のSTPS3045CW、45V・15A×2のSchottkyがござい
ます。 その手前でズッコケているのは、Unisonic Technologies のTL431でございます。(笑)

画像右下隅に白い部分がございますが、こちらからは+12VのSence線が出ております。

2次側
 こちらは、2次側でございます。

 3つ並んだトロイダルの後のシンクには、1番左
 には STMicroelectronics のダイオードアレイ
 がございますが、型番は不詳でございます。

 更にその隣にもダイオードアレイと思しきものが
 ございますが、こちらは全く確認出来ません。


画像左手の+5Vの 赤い線 の隣にも、Unisonic Technologies のTL431があり、こちらからは
+5VのSence線が出ております。 また、画像中央付近にもTL431があり、その手前からは+3.3V
のSence線が出ております。

画像左上とセメント抵抗の脇に伸びている「赤黒」のペアの線の先には、LEDが取り付けられて
おり、+12Vが供給されております。 尤も、足許には抵抗が噛ましてございますが。(笑)

さて、先程『基板中央部』のところで「また後ほど。」と申し上げましたが、その問題点の解決策が
ココ』に示されております。 上の画像で3つ並んだトロイダルの内の左の2つは マグアンプ
ございまして、+3.3Vと+5Vの回路に入っております。 即ち、ここでマグアンプを使用して電圧を
制御することによって『問題点』の解決策としているのでございます。

+12Vにはマグアンプが入っておりませんが、そのためにラベルにございました通り、+12Vだけが
最低0.8Aが必要となっております。

「ところでその『問題点』って、何よ?」何てことをお聞きになるお方は、『おまたせ、電源ネタ』の
熱心なお客様とは言えませんぜぃ。(笑)

2次側その2
 こちらに3つ目のLEDがございますが、左側の足
 に抵抗が噛まされているのが、お解り頂けます
 でしょうか?

 手前の8pinのものは、Texas Instruments
 TPS3510P、PC Power Supply Supervisors で
 ございます。

 右手奥には、STMicroelectronics のL7905CV
 がございますが、そのお隣は7912ではないかと。


出力部
 こちらにございますコネクタが、FAN用のもので
 ございます。 先で2つに分岐されておりまして、
 リアと底のFANが繋がれております。

 その後に黒いチューブを被った線がございます
 が、チューブの中には抵抗が隠れておりまして、
 黄色い+12Vの線の後から基板へと伸びている
 細い針金のようなものが抵抗の足でございます。

 う〜ん、こりゃまた酷え出来だ。(笑)


FAN用コネクタの左から、黄色と黒の細めの線が出ておりますが、これが先程の「FAN ONLY
コネクタへと繋がっております。 コネクタの赤線とこちらの黄線はジャンパ線で繋がっております
ので、一緒に「コントロールされる」ことになると思われますが...。

さて、ここまでこの電源を一通り眺めて参りましたが、如何にも大事なものが見つけられません。
温度検知用のサーミスタ或いはそれに類するものが無いのでございます。

更にまた、FANコントロール用と思われるような「それらしい」回路も、何処にも見当たらないので
ございます。

Antec のサイトに拠りますと、

Antec Low Noise Technology は、今までの解決策よりも優れた高度な温度反応システムの
もとで、負荷と周囲の状況に適した最低速度で電源FANを回転させる、ノイズの低減と必要な
冷却との最適なバランスを達成する新しいアプローチです。
更にまた、専用の Fan Only power connectors は、「TruePower」電源がケースFANの速度
をコントロール出来るようにします。』

とのことでございますが、これは一体全体どのような仕組になっているのでございましょうか?
私の和訳がかなり適当だと致しましても、大意は外してはいない筈なのですが。(汗)

にお伺い致しましたところ、「温度センサには、普通のダイオードかトランジスタを使っているの
かも知れんし、FANの電圧可変回路もトランジスタ2石くらいで済ませられるからのう。」とのことで
ございましたが、そんなもんで Antec のいうような『高度な温度反応システム』とか『負荷と
周囲の状況に適した
』何てのを簡単に実現出来るものなのでございましょうか?

う〜ん、『電源ネタ』はまだまだ奥が深い。 私が『神の一手』を極める日は来るのだろうか?
てぇ、そんなもん、永遠に来る訳ねぇだろうな。(爆)

FAN1 FAN2

左が底面FANで、右が後部FANでございます。 底面FANは、Dynaeon Industrial のDF1209BA
で、0.25Aとなっております。 Dynaeon Industrial のサイトでは、「DF1209SH」しか情報がござい
ませんが、こちらは同じく0.25Aで48.2CFM、35dBAとされております。

右の後部排気FANは...、ええい、これじゃぁ何が何だか解らんでは無いか。(笑)

ところで、先述の妙な3pinコネクタでございますが、こちらの後部FANに繋がっておりました。

裏画像
 こちらが、『裏画像』でございます。

 余りキレイとは言い難いですね。


それでは、組戻して点火してみることに致しましょう。

+3.3V +5V +12V

このような感じとなりましたが、流石にマグアンプによる定電圧回路のお陰でしょうか、なかなか
良さげでございます。


TrueBlue
 はい! ついつい蓋を開けたまま通電してしまい
 ました。(笑)

 ピカピカとキレイですが、これってやっぱり意味は
 無いよなぁ。(爆)


しかし、このような『色物』と申しますか、或いは『際物』と申した方が良いのか、というような代物
で思いがけず良い結果を出されてしまいますと、何か複雑な心境になりますねぇ。


さて、海外でのお値段を調べてみますと、「TrueBlue」は Antec のサイトでは125.95ドルとされて
おりますが、LEDの付いていないただの「True480」でございますと、90ドル前後であちらこちらで
売られているようでございますので、実使用にはそちらの方が宜しいのではないでしょうか。


line.gif


あの Antec Low Noise Technology の仕組が如何なっているのかが解明出来ずに終わって
しまいましたが、やはり如何にもこうにも気になりまして、少々ジタバタ致してみました。(笑)

電圧変動

こちらは、『電源ネタ、新企画!』のテスト実行中の『Fan Only power connectors』の電圧を
測定したものでございます。 4.970V付近から5.015V付近までは比較的短時間に上昇し、その
後もじわじわと上昇を続けております。

ここでは『電源ネタ、新企画!』のテストの手順に従ったためにベンチマーク終了後に電源断を
行っておりますが、このまま更に負荷を掛け続けた場合の電圧は如何なるのかと思いまして、
3DMark 2000」のデモを連続実行し1時間程様子を見てみましたところ、5.028V付近で安定し、
同時にサーミスタ温度計にて測定しておりました、電源からの排気温度も30.0℃付近で安定致し
ました。

この時の室内温度は26.0℃程度で、また電源は延長ケーブルを使用しPCケースの外部に設置
されているために、他のデバイスからの発熱等の影響は受け難くなっております。

従いまして、実使用環境ににおきましては更に電源内部の温度が上昇し、FANに供給される
電圧も上昇するものと思われます。 それがどれ程なのかが、チト解りませんが。(殴)


と、このようなことを致しておりますうちに、今度は電源内部の温度が一体どれほどになっている
のかが気になりまして、開腹してヒートシンクを触ってみますと、1次側は全く熱くなっておりません
でしたが、2次側はかなりの アッチッチ でございました。

って、そんな『アバウト』な表現では如何にもなりませんので、ヒートシンク中央上部の温度を
測定致しましたところ、45.8℃まで上昇致しました。


以上の通り少々ジタバタ致してみましたが、これだけでは何の結論も導き出せませんですねぇ。
まぁ、ご参考程度にということで、ご報告させて頂きます。(笑)

(2002.06.22記)
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