今度は『Super』だ? SPW-420NP


東海理化販売の「静(sei)」シリーズが、「Super静(sei)」となって新発売されたのは、先月のこと
でございました。 私がこのようなものを見逃す筈も無く、次の『腑分け』の餌食とすべく狙っており
ました。 しかし、初回入荷分が少なかったためなのか、あっという間に店頭から姿を消してしまい
まして、私はアキバを連日の如くうろついては、悲嘆にくれておりました...。

箱
 そして先日、やっとのことで入手致しました
 のが、こちらの品でございます。

 「Super静」の420Wモデル、SPW-420NP
 でございます。

 従前の「静」シリーズでは、320W、370W、
 420Wそして520Wの4モデルがございました
 が、何故か「Super静」では520Wモデルは
 発売されておりません。


さて、東海理化販売さんのサイトの記述に拠りますと、「Super静」シリーズの特徴と致しましては

・『PanafloFAN採用と 回転制御回路のブラッシュアップでさらなる静粛性を実現しました。』
・『高出力モデルでのFAN数減少による廃熱能力低下を解消するために大型ヒートシンクを
 新設計しております。』
・『高調波の発生をを抑制するPFCを搭載! 電源の性能を最大限引き出します。』(原文まま)

等とございます。 一応、これらの点を中心として検証してみなければなりません。

能書き1 能書き2

箱の側面には、例によりまして「能書き」が書いてございますので、宜しければご覧下さい。(笑)

ラベル
 先ずは、ラベル部分でございます。

 う〜ん、原寸大にしたのですが、
 これでは見えませんねぇ。(汗)


箱の表示

致し方ございませんので、箱の方をご覧頂きましょう。 +3.3Vは、3モデルとも26Aで同じでござい
ます。 あれ? 「AC入力」の項目が変ですね。 何故か、『100〜120VAC』となっております。

で、先程のラベルの方を見てみますと、こちらは『100〜120Vac/200〜240Vac』となっており
ます。 これも、変でございますねぇ?

全体像
 それではこちらが、電源の全体像でございます。

 PW-520NTFGとは違って、サイズは標準のPS2
 かと思いましたら、5mm 長えぞ!(笑)

 ATX電源コネクタのケーブル長は、60cm程と
 なっております。
 Peripheral Power Connector は10個で、
 Floppy Drive Power Connector は2個と
 なっております。


リア フロント

「リア」と「フロント」の様子でございますが、如何もこの手のめっきのケースは光ってしまいまして、
上手く撮れませんねぇ。 (と、言い訳をしておこう。)

「リア」の、通常は入力電圧切替スイッチがございます位置には、『88〜250Vac』とございます。
一体全体、どの表記を信じれば良いのでございましょうか?

FANガードには『Sei』とロゴがございますが、このようなものに金を掛ける位ならば、他所に掛け
て頂きたいと感じるのは、私だけでございましょうか...。

開腹
 とまぁ、詰まらぬことをほざいておりましても如何
 にもなりませんので、取り敢えず『腑分け』へと
 参りましょう。

 ヒートシンクに、何やら小基板がビス留めされて
 おりますね。

 画像上側のヒートシンクは、確かに大きそうで
 ございますが、『新設計』というのは如何なので
 ございましょうか? 如何見ましても、下側の
 ヒートシンクと同系列のものにしか見えません
 が。


小基板
 その小基板を、取り外してみました。

 左手の4線のコネクタで、下の基板と接続されて
 おります。

 左手はヒートシンクを背負ったブリッジと、Xコン
 にケミコン、右手にはトロイダルと8pinのMiniDIP
 な奴がおりますね。


左 右

左右から、覗いてみることに致しましょう。 緑のXコンが邪魔をしておりまして、ブリッジには
残念ながら「KB...」としか見えません。 ケミコンは、Fuhjyyu Electronic の22μF・4...、
うぅっ、こちらも見えない。(泣) 普通に考えれば、400Vでございましょうねぇ。

ヒートシンクには、富士電機 の2SK1937が、表裏にございます。 左側の2SK1937のお隣には、
UF1006Fというダイオード・アレイがございます。 はて、Pan Jit の600V・10Aな奴がこの型番で
ございますが、これはアレイでは無いような?

で、肝心の8pinの奴はと...。 STMicroelectronics のL6561、力率改善アクティブ・フィルタ
ICでございますね。 ということで、この小基板が「PFC」を構成しておるようでございます。

う〜ん。 裏側にもあるXコンが邪魔でパターンが1部隠れてしまっておりますが、コネクタが1つ
しか無いということは、単純に入ってきたところに戻していることになりますね。 コネクタ脇には、
AC・AC・+V・GND」とございますし。

外したところ
 小基板を外したところの画像でございますが、
 こうして見ますと上側のヒートシンクは、大して
 大きくはございませんですね。

 しかし、と申しましょうか、やはり、と申しましょう
 か、以前拝見させて頂いたものと非常に良く似て
 おりますような...。


PW-520NTFG
 と、撮影角度と左右の寸法が少々違いますので
 アレですが、上側のヒートシンク以外はそっくりで
 ございますね。

 下側のヒートシンクは、単に『金ピカ』でなくなった
 だけでございますし...。

 こちらは以前ご紹介させて頂きました、「静」の
 520Wモデル、PW-520NTFG でございます。

 う〜ん、何か嫌〜な予感がしてきたなぁ。(汗)


1次側
 それでは、更に詳細に眺めて?参りましょう。

 こちらのケミコンは、470μF・200Vの85℃品で、
 Capxon Electronic Industrial の製品なのは
 PW-520NTFGと同じでございます。

 そのお隣からは、4本の線が出ておりまして、
 こちらが先程の小基板へと繋がっております。


で、基板のその部分を良く見てみますと、四角い枠があってその脇には『BR1』とプリントされて
おります。 本来、ブリッジが取り付けられる筈のところにPFCを割り込ませているのですねぇ。

基板中央部
 続きましては、基板中央部でございます。

 右手のシンクに、富士電機 の2SC3320が2つ
 並んでおりますのは、PW-520NTFGと全く同じ
 でございます。

 左のシンクには、SBL3040P というダイオード
 アレイがございますが、メーカが解らん。


中央部反対側
 基板中央部、反対側からの画像でございます。

 PW-520NTFGでは、詳細が不明でございました
 左手の8pinのものは、Texas Instruments
 TL3842P、Current-mode PWM コントローラで
 ございます。

 手前のフォト・カプラには、EL817とございます
 ので、Everlight Electronics のものではない
 かと思われますが、サイトに行こうとしましても
 「HTTP 404」が出てしまいますねぇ。

2次側
 2次側には、やはり「小基板」がございます。

 こちらに載っております、Texas Instruments
 のLM339NとTL494CNも、PW-520NTFGと同じで
 ございます。 というよりも、この小基板自体が
 PW-520NTFGに載っているものと全く同じ物で
 ございます。

 この基板のお隣に、FAN用と思われるコネクタ
 が追加実装されておりますが、何故でしょうか。


その裏手
 さて、その小基板の裏手の様子でございます。

 PW-520NTFGの時と少々角度を変えてみました
 ので、National Semiconductor のLM7905CT
 のお隣にサーミスタが突っ込まれているのが、
 ご覧頂けますね。

 下に見えます8pinの奴は、Add Microtech
 AMC34063AMでございます。


画像の右上に見えますFANコントロール用の基板でございますが、3つのコネクタがあり、3つの
FANを1つの回路で制御出来るようになっているのは、PW-520NTFGと同じでございます。 但し、
FANは1つしかございませんので、2つのコネクタは空いております。

それと、妙な4本の「ジャンパ?」が追加されておりますが、何にも使用されてはおりません。
これは、何の為のものでございましょうか?

『回転制御回路のブラッシュアップ』と申しましても、上記の点以外には、特に変ったと思われる
ところは見受けられないのでございますが...。

FAN
 肝心のFANでございますが、「Super静」のウリ
 の1つである、Panaflo の「FBA08A12M1A」と
 なっております。

 データシートに拠りますと、2,450回転で28.0dBA
 とされております。

 ご覧の通り、このFANには回転数のモニタ線は
 ございませんので、『回転制御回路』で回転数
 をモニタしているなんてことは、ありません。


ところで、FANを取り外す時に気が付いたのですが、FANガードはプラスチックでございますね。
おいおい、もっと早く気が付かんかい!(笑)

裏画像
 さて、お待ちかねの『裏画像』でございますが、
 当然の如く、良く似ております。


裏画像2
 基板中央付近には、このようにございました。
 やはり想像しておりました通り、PW-520NTFG
 と全く同じ基板でございますねぇ。

 奥行が5mm長いというのは、この基板を流用
 している「静」でございましょう。(寒)


さてと。 それでは組戻しまして、PFC が追加されてどれほど性能が向上されているのかを
確認してみたいと思います。 (って、出来るのかっ!)

+3.3V +5V +12V

このような値が出ましたが、+3.3Vと+12VはPW-520NTFGと同じく高めの値でございますが、
+5Vは低めになっております。 しかし、気になりますのは+5Vも+12Vも、少々ふらつくので
ございますよねぇ。 PFCが追加されたというのに、一体如何したことでございましょうか。

この疑問は、例の『新企画!』のテストを実行致しまして更に増大することとなってしまいました。

考えられる点と致しましては、既存の回路にPFCを割り込ませた、というところだと思います。
そのために、PFCから先の回路には手直しが必要になる筈でございますが、その辺が上手く
いっていないとか...。

あっ! PFC 自体に問題があるということも考えられるなぁ。(笑)


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