噂通りか? Turbo-Cool 450ATX


ガラガラガラァ〜。

店員: ぃらっしゃいませ〜ぇ!! 毎度、どうもぉ〜。

当然のように、黙って何時もの席へと向かう。 あれぇ、何と今日は既に3人も先客が...。

M氏 てらさ〜ん、遅いよぉ〜。 1分19秒 も遅刻だよ〜。(笑)
K氏 今日は遅刻した時間に応じて、罰金 を徴収しますからね。
f氏 ふふふっ。
: げえぇ?! だって、まだ今日の幹事さんもお見えでは無いでしょうが?
M氏 m氏 には、しっかりと余分に金を払ってもらうことにしよう。(爆)
: それでは、毎回遅刻してくる『常任幹事』さんの立場がありませんですが。
K氏 『彼』は、今日は上と下とで ダブル の支払いですからねぇ。(笑)
: あぁ、今日の あちら の宴会は2階の方でしたか。
M氏 そう。 だから今日は2階に席を取れと、幹事にはあれほど言っておいたのに...。

R兄 やぁ!
M氏 おぉ!噂をすれば。 今日は、や・け・に、早いじゃないですか。(笑)
: 「やぁ!」 じゃないっちゅ〜の。
M氏 上では皆さんお待ちのようですから、取り敢えずお先にあちらへどうぞ。
R兄 あぁ、そうですか。
K氏 支払いは、こっちの分もあるんだからね。(笑)
R兄 げぇ! まぁ、取り敢えず向こうに顔出してきます。

と、U氏 と今日の幹事の m氏、 そして もお見えになられ、2階の方へ行っている R兄
除くと、現在のところは7名だ。

: 後は、P氏d氏でございますよね?
M氏 お二人とも、少々遅れるとのことでしたから。
: 嗚呼、そうだ! 忘れないうちに、さっさとこれを、お師匠様にお渡ししておきます。
うん? そりゃ、何じゃぁ?
: すみません。 こちらが 趙雲子龍 将軍からお預かりした『例のブツ』でございます。
そうか。 それじゃぁ、こっちもお返しだ。 おぬしの奴は、無事に 修理完了 じゃい。
: ありがとうございます!

修理済
 : ケミコンを、交換して頂いたのですね。
  何しろ、元々は4.7μFなのが、既に2μFを
   切っておったからなぁ。 それに、ちゃんと
   極性も正しくしておいたぞ。

 : 誠にお手数を、お掛け致しました。
  他にも色々と手を入れてあるのじゃから、
   帰ったら良く検分するのじゃぞ。

 : はっ! 承知致しました。


ほれ! こちらも修理が完了したので、後のことは頼んだぞ。
R兄 あっ! はぁ? これは...、何ですか?
おいおい! 一体何を寝とぼけておるのじゃ! 大阪の預り物じゃよ!
R兄 あぁ! 思い出しましたぁ。 すみません。
少々手間が掛かったが、+5Vsbは2Aに強化しておいたからのぅ。(笑)

さて! それでは取り敢えず、子龍 将軍の奴も開けてみるとするか。
: はっ! では、早速。

焼損
  これはまた、見事に焼けておるのぅ。(笑)
 : トランジスタの足が2本、キレイに吹っ飛んで
   おりますねェ。
  トランスまで逝ってしまっていなければ、良い
   のじゃが...。
   あ、納期は未定ということで良いのじゃな?

 : はい、その様にお伝えしてございます。
  では、預かっておくぞ。
 : 何卒、宜しくお願い致します。


U氏 あのぅ...。 電源ならば、ここにも1つございますが。(笑)
ほっ! そいつは一体何者でございますかな?
U氏 先日お話した、DP-400に付属してきたものです。
成る程。 これは、開けてみても宜しいのですかな?
U氏 どうぞどうぞ。 てらさんにお預けするために、お持ちしたのですから。(笑)
M氏 今日はのっけから電源三昧ですねぇ。 これで4台目ですか。(笑)
ふ〜む? 例の『雷専用』の奴と比べて見て、如何かな?
: 基本的には、造りもパーツも変らないように見えますが...。
では、これも持ち帰って更に詳細に検分するのじゃ。 後でキチンと報告するのじゃぞ。
: はいはい。 畏まりました。

そうこうするうちに、P氏 はお見えになったが、 d氏 は未だだ。 暫くして盛り上る宴会の最中に、
私が中座から戻ってみると、何時の間にやら私の隣の席に d氏 がちゃっかりと座っているでは
ないか。

: 遅っせ〜ぞ!
d氏 わっ! いきなり何ですか。
: 何処をふらふらしとったんじゃい。
d氏 失敬な。 仕事ですよ、し・ご・と! あ、そうそう。 これ、お願い致しますね。
K氏 おやおや、また電源だよ。(笑)
: はいはい、お預かりさせて頂きます。
f氏 今日は、3台担いでお帰りですか?(笑)
: これは私の 持病 でございますので、致し方ございませんな。(爆)
どれどれ。 そいつも、見せてくれんか。

前部 後部

おやぁ? AC入力の切替スイッチが無いが、もしかしてコイツはPFC搭載のものかな?
: いえっ、PFC搭載の新型は「425」と「475」でございますので...。

ラベル
 : ほら、『450 ATX』とございますでしょう。
  ふぅむ。 『Autoselect』とあるのぉ...。
 d氏 +3.3Vと+5Vの合計出力が300Wってのは、
   EG651P-VEと並んで最強でしょう?

 : やはり、そこに注目でございますか。(笑)
  まぁ良いわ。 取り敢えず開けてみぃ。
 : らじゃ!


開腹
  やぁ、基板は2枚か。 簡単に外せそうか?
 : 見たところ、ヒートシンクにビス止めされて
   いるだけのようでございますが。
  ふむ。 良く見ると、この基板はパターンが
   完全に3つの部分に分れておるようじゃが。

 : おや、本当でございますねぇ。
  外せそうか、ちょっと横から覗いてみぃ。
 : いえっさー!


1次側
 : こちら側は、2つのコネクタで繋がっている
   ようでございます。
  ブリッジは、新電元工業 のD10XB60か。
 SP401-RA と同じものでございますね。
  このケミコンは、何処の何者じゃな?
 : えぇっと。 TEAPO でございますねぇ。
   200V・1000μFの85℃品でございます。


2次側
 : やぁっ! 『グリグリ』が2つ並んでおります。
  左が+3.3Vで、右が+5Vと+12Vかな?
 : 何か、ACインレットの部分がシールドされて
   おりますが。
  中に、フィルタ回路が入っておるようじゃな。
 : ここのコネクタを外してやれば、良さそうで
   ございますね...、あれぇ?
  何じゃ、如何した。
 : あっ、いや。 この基板の下に、もう1枚の
   基板がございます。


どれどれ。 おぉ、本当じゃの。
R兄 絶縁用に入れてあるのではありませんか?
: わっ! 何時の間に、こっちに戻ってきたのですか?(笑)
R兄 いやぁ、上と下で宴会の掛持ちは、忙しくていけませんね。(汗)
: 反対側には、下に基板は見えませんでしたのですが。
まぁ、やはり絶縁用なんじゃろうのう。
R兄 誰かさんに裏を覗かれないように、隠すためだったりして。(笑)
d氏 それって、てらさん プロテクトですかぁ?(爆)

上側基板表面
 : ふぅ! 結構固かったけれど、外れました。
  ふむふむ。 1次側は左下から入って右へ
   出ているのじゃな。

 : 1次側のパターンの中央に立っております
   小基板上で、シンクを背負っておるのは、
   STMicroelectronics のBTA16-600B、
   600V・16AのTriacでございますね。
  他には、目ぼしいものは無いかな?
 Teccor Electronics のTO-92なL4X8E3も
   載っておりますが、この出力がBTA16-600B
   のGateに入っておりますようですね。

上側基板右上
 : こちらにございます8pinの奴は、Motorola
   のUC3844Nでございます。
  ふむ、こんなところにUC3844Nがおるのか。
   ということは、このコネクタの先は、1次側と
   いう訳じゃな。

 : そのようで、ございますね。


上側基板中上
 : こちらの8pinの奴は、Texas Instruments
   のLM393Pでございます。
  折角のDualなコンパレータを片側しか使って
   おらんの。

 : 左様でございますね。
  この中央のブロックは、左と繋がっておるの
   じゃな?

 : 左様でございますね。
  で、左端の大きなコネクタは、下の基板から
   繋がっておるのか。



: 左様でございますね。
こりゃ! もう少し真面目に返答せんかい。
: あ、失礼致しました。 その下のコネクタが、FAN用のコネクタでございますね。
では、上のコネクタは?
: 脇に「THR1」とございますので、サーミスタが繋がるのでございましょう。
R兄 こちらにも、『グリグリ』が2つございますね。
: これは、組上げたら回せないのではないでしょうか? 場所的にも、FANコントロール用では
ないかと思われますが。

馬乗り
  おいおい、ちょっとこれを見てみろ。(笑)
 d氏 おぉ! これは凄い。(笑)
 U氏 でも、これって最初から基板がこのように
   設計されているのですよねぇ。

 R兄 そうですねぇ。(笑)
 : 可哀相にこちらで下敷きになっております
   のは、Texas Instruments のTPS5510Pで
   ございますね。
  3回路入りの電源監視ICか。
 : その右の奴は、Texas Instruments
   TL431Cでございますね。

主基板
  コントロールICも無いようだし、やはりPFC
   では無いようじゃな。 とすると、この大きな
   トロイダルはマグアンプか?

 d氏 ほらほら、良く見て下さいな。 ちゃんと
   『流行物』も付いているでしょう。(笑)

 : はぁ? 『流行物』って?
 d氏 「セメント抵抗」。(笑)
 : あやぁ〜!
  ふ〜む?
 : 如何致しました?
  1次側のシンクには、ちっけぇのが1つだけ
   付いておるのじゃが、これ1つだけなのじゃ
   ろうか?

 : むぅ〜、本当でございますねぇ。


まぁ、良い。 これも持ち帰って調べるのじゃぞ。
: ははぁっ!


』は更に更に続き、終には閉店時間となったのだが、今回は最後に「財布紛失騒動」が
あった事をここに忘れずに明記しておこう。(爆)


全体像
 こちらが、今回のブツの全体像でございます。

 ATXメインコネクタのケーブル長は、33cm程で
 ございまして、Auxiliary Power Connector
 +12V Power Connector もございます。

 Peripheral Power Connector は6個で、
 Floppy Drive Power Connector は2個と
 なっております。


それでは、再度解体し、検証を続行することに致しましょう。

フィルタ部
 こちらは、フィルタ部でございます。

 何か、妙なロゴと社名がございますね。(笑)

 ACインレットの左横に、ヒューズがございます。


基板中央部
 右側ヒートシンクにございますのは、といっても
 これでは見えませんね。(笑)
 Infineon Technologies のSPP20N60S5、600V
 のCool MOS™ PowerMOSFETでございました。

 左手のシンクには、International Rectifier
 の30CPQ100、そして同じくIRF540Nが、更には、
 S40SC4S、S60SC4Mというダイオード・アレイ
 が並んでおります。


中央部反対側
 左手には、Power Integrations のTOP222Yが
 あり、その後ろには、富士電機 の2SK2645が
 見えます。
 手前のフォト・カプラは、SHARP のPC817で、
 トランスの後ろにも、同じ物がもう1つござい
 ます。

 こちらから出ている線の束は、上側基板の右側
 のコネクタ、UC3844Nの下へと繋がります。


上下連結基板
 こちらは、上下の基板を接続している、ブリッジ
 の後ろにございました基板の裏側でございます。

 こちらにも、フィルタ部にございましたのと同じ
 ロゴと社名がございますねぇ。

 Win-Tact Electronics というのは、こちらなの
 でございますが、謎の多いサイトでございます。
 (笑)


仲良く並んで
 こちらは、SHARP のPQ30RV21と、Motorola
 のMC7905CTが仲良く並んでおります。

 PQ30RV21は、2A出力の高精度型低損失レギュ
 レータでございます。


出力部
 コネクタへの出力部でございますが、ケーブルの
 処理はイマイチでございますねぇ。

 もう1枚の基板が、下に見えますね。


サーミスタ
 サーミスタは、こちらに取付けられておりました。

 このサーミスタは、上側基板の左上のコネクタに
 接続されております。


小基板発見
 ケーブルの束の後ろに、このような小基板を
 発見致しましたが、こりゃまた酷いピンぼけで
 ございますねぇ。

 上側は、Texas Instruments のTL431Cで、
 下は同じく、LM324でございます。

 左には、やはり同じく、Texas Instruments
 LM393もございます。


裏画像
 それでは何時もの『裏画像』でございますが、
 前述の通り、別基板がくっ付いておりまして、
 1部が隠れてしまっております。
 邪魔だなぁ...、おやぁ!?

 このはんだ付けの所って、何か線が繋がって
 いるぞ!
 何と、Groundに繋がっておりますですねぇ。


fan
 FANは Nidec のBETA SLでございまして、
 型番は「D08T-12PU」とあります。
 12V・0.22Aとございますね。 どんなもんで
 ございましょうかね?


それでは組戻して、取り敢えず通電テストをしてみましょうか。 うゎ! このFANって、本当に
コントロールされているのでしょうか? 無負荷状態でも、かなりの風量でございますし、騒音も
同様にかなりのものでございます。

+3.3V +5V +12V

きちんとMBに接続致しまして、軽負荷時での計測でございます。 かなり安定しておるようで
ございますが、やはり『セメント抵抗』のお陰でございましょうか?

+3.3VDOWN +3.3VUP

下側の基板に2つ並んでおりましたうちの、左側の半固定抵抗を回してみましたが、左に回して
も、然程電圧は落ちませんが、右に回しますと 4V を超えて更に上がってしまいます。 当然、
ダウン致しますが、ちと恐ろしいですねぇ。

+12VDOWN
 こちらは、右側の奴を回したところでございますが、左に回し
 ますと、+12Vが 10V 以下にまで下がり、やはりシステムが
 ダウン致します。 しかし、+5Vには、何の変化もございません。


また、右に回しましても、+12Vは最初の値よりは上がりません。 はて? +5Vに変化が無い
のは、左に回した時と同様でございます。


さて、かなり良さげな結果が出ましたが、やはりお値段がお高いのが問題でございますねぇ。
しかし、既にPFC 搭載の新型、「425 ATX-PFC」と「475 ATX-PFC」が発売となってしまい、 
「450 ATX」は姿を消してしまったようでございます。 「425 ATX」も PC POWER & COOLING
のサイトでは値引販売されておりますので、これも在庫限りなのでございましょう。

あっ、それにこんなに喧しいのでは、出来れば自宅では使いたくはありませんねぇ。(笑)


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